光回線

光回線を違約金を払わずに乗り換える手順

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最終更新日:2025年10月16日

はじめに:なぜ「違約金を払わずに乗り換えたい」のか

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  • 多くの利用者が、光回線契約には「契約期間」「更新月」「違約金(解約金)」がセットになっており、更新月以外での解約には費用が発生するケースがある。
  • しかし近年は、電気通信事業法の改正や事業者のキャンペーンなどで、違約金負担を抑える/実質ゼロにする手法も増えてきている。
  • この記事では、違約金を最小化または回避しながら、スムーズに光回線を乗り換えるためのステップ・注意点を具体的に紹介する。

多くの人が光回線を解約するときに悩むのが「違約金」です。

契約期間の途中で解約すると数千〜1万円前後の費用が発生することが多く、無駄な出費と感じる人も少なくありません。

最近では他社への乗り換えでこの違約金を補填してくれるキャンペーンも増えています。つまり正しい手順を踏めば、実質無料でより安く・速い回線に移行できるのです。

この記事ではその具体的な方法をわかりやすく解説します。

光回線契約で発生する可能性のある費用と法制度

費用項目説明注意点・回避策
違約金(契約解除料)契約中に解約する際に請求される費用2022年7月以降の契約では「月額料金を超えない額」が上限とされており、高額な違約金は制限されている
工事費残債開通時の工事費を分割払いしていた場合、残りの支払額分割支払い契約を確認する。残債がある場合、それを負担する必要がある
撤去工事費回線を撤去する際の工事費用必要になる場合がある(10,000〜30,000円前後の例も)
接続機器・端末残債ルーターやONUなどを分割購入していた場合の残金残債があるか確認しておく
プロバイダ違約金回線事業者とは別にプロバイダ契約に伴う解約料回線契約とプロバイダ契約が分かれている場合に注意

乗り換え(解約/新規契約)時に注意すべきコスト要素を整理しておきます。

また、法制度上のポイントとして:

電気通信事業法の改正により、2022年7月以降に締結された契約では「違約金の上限は月額料金まで」とする規定が設けられています

ただし、2022年6月30日以前に締結された契約については旧契約のルールが適用され、高額な違約金が存在する可能性があるため注意が必要です。

したがって、まずは自分の契約が「改正後対象か否か」「契約開始時期・更新月」などを把握することが第一ステップです。

★他社違約金負担がある光回線(乗り換え費用を実質ゼロにできる回線)

a person holding their hand up to the sun
光回線違約金負担額(上限)特徴・補足内容
SoftBank 光最大100,000円他社違約金・モバイル端末残債も対象。申請で全額キャッシュバック
eo光最大60,000円関西限定。WEB申請または郵送で手続き可
GMOとくとくBB光最大60,000円全国対応。違約金+工事費残債も対象、申請制
auひかり最大30,000円他社解約費用を一部負担。ただしau系回線からの乗換えは対象外
ドコモ光
(GMOとくとくBB経由)
最大25,000円相当申請と証明書提出が必要。dポイントで還元されるケースあり

他社からの乗り換え時に発生する違約金や工事費残債を負担してくれる光回線を選べば、実質的に「違約金ゼロ」で新しい回線に移行できます。

2025年現在、主要な大手光回線ではこのキャンペーンが標準化しつつあります。

例:ソフトバンク光「安心乗り換えキャンペーン」の流れ

  1. ソフトバンク光の「安心乗り換えキャンペーン」などを契約
  2. 他社サービス解約時に発生した解約金・残債を証明する書類を提出(契約名義・金額記載の請求書など)
  3. 乗り換え先(ソフトバンク光)が開通後、補填手続き(オンラインアップロードまたは郵送)
  4. 補填対象金額(他社解約料・設備残債など)を上限まで還元

このように、補填申請が正しく行われれば、実質的に違約金の支払い負担をゼロにできるケースがあります。

SoftBank 光」の「安心乗り換えキャンペーン」は、他社の光回線から乗り換える際に発生した違約金や撤去費用などを最大10万円まで還元してくれる制度です。

申し込み後、ソフトバンク光が開通したら以前の回線の解約金や工事費の請求書を提出することで、後日指定口座に補填金が振り込まれます。

手続きはオンラインまたは郵送で簡単に行えます。申請期限は開通後6か月以内が一般的です。

このキャンペーンを利用すれば、実質的に「違約金ゼロ」で安心して乗り換えることが可能になります。

またソフトバンクスマホとのセット割「おうち割 光セット」も適用され、通信費全体をさらに削減できます

注意点として、補填対象はソフトバンク指定の書類が必要で、条件を満たさないと還元されないため、申し込み時に詳細を確認しておくことが重要です。

手順:違約金を抑えて安全に乗り換える流れ

光回線を乗り換える際は正しい手順を踏むことで違約金やトラブルを防げます

まず最初に行うべきは現在契約している回線の内容(契約期間・更新月・工事費残債など)を確認することです。

次に違約金補填や工事費無料などのキャンペーンを行っている乗り換え先を比較・選定します。乗り換え日程は「新しい回線を先に開通 → 旧回線を解約」の順で進めるのが基本です。

事業者変更番号や転用番号の取得が必要な場合は開通直前に発行しておくとスムーズです。新回線の開通後に旧回線を解約すれば、ネットが使えない期間を防げます。

解約時にはレンタル機器の返却や撤去費用にも注意が必要です。

また違約金補填キャンペーンを利用する際は請求書などの書類を期限内に提出しましょう

こうした流れを守ることで、安全かつお得に光回線を乗り換えられます。


以下は、違約金をできるだけ抑えて乗り換えるためのステップとポイントです。

  1. 契約内容の確認(現在契約している回線)
    • 契約期間・更新月:いつ解約すれば違約金が発生しないか
    • 違約金額(契約解除料):月額料金を超えるかどうか
    • 工事費の支払い状況:残債があるか
    • 撤去工事義務:契約規約に撤去義務があるか
    • 接続機器の所有・残債:レンタルか購入か、残債はあるか
    • プロバイダ契約:回線契約と別れているか、プロバイダ違約金はあるか
    • 電話番号・付帯サービス:光電話やメールアドレス、テレビオプションなどが付帯しているか
  2. 乗り換え先候補をリストアップ・比較
    • 違約金補填キャンペーンを実施しているか
    • 工事費無料/割引キャンペーンがあるか
    • 月額料金、通信品質、速度、エリア対応スマホとのセット割引(キャリアセット割)
    • 契約プランの縛り(縛りなしプランがあるか)
    • 提供事業者の信頼性・実績特に「違約金を補填してくれる」キャンペーンがある事業者を選ぶと、実質的に違約金ゼロで乗り換えできる可能性が高まります
  3. 乗り換えスケジュールを設計(空白期間を防ぐ)
    • 乗り換え先を先に契約・開通予約
    • 新しい回線が開通した後で、現在の回線を解約する
    • 解約は更新月に合わせる、または違約金補填キャンペーンを使う
    • 解約通知・撤去、プロバイダ解約などは余裕をもって行う
    • 乗り換え先の開通日より先に旧回線を解約しないよう注意
  4. 必要な番号(承諾番号・転用番号・事業者変更番号など)の取得
    • 利用中回線の種類・形態に応じて、乗り換え時に「承諾番号」「転用番号」「事業者変更番号」などを取得する必要があります。
      • フレッツ光 → 光コラボ:「転用承諾番号」を取得
      • 光コラボ → 他の光コラボ:事業者変更承認番号」を取得
      • 独自回線 → 新回線:新規契約扱い(番号は使えないことも)
    • これらの番号は有効期限があるため、日程を決めて直前に取得するのが安全です。
  5. 乗り換え先の申し込み・工事手配
    • 申し込み時点で旧サービスを解約しないようにする(違約金補填キャンペーンの条件になることが多いため)
    • 工事内容や所要時間・立ち会い可否を確認
    • 工事日を確定し、その後旧回線を解約するスケジュールを調整
  6. 旧回線の解約・撤去手続き
    • 開通を確認してから正式に旧回線を解約
    • 撤去工事が必要な場合は業者と日程調整
    • 機器返却(レンタル品・ONU・ルーターなど)
    • 解約後、請求明細・領収書を保存しておく
  7. 違約金補填・キャッシュバックの申請
    • 乗り換え先事業者が「違約金補填」キャンペーンを設けている場合、補填を受けるためには申請が必要なことが多いです
      • 必要書類:旧事業者からの解約金/請求書/領収書など
      • 提出先:オンラインフォームまたは郵送
      • 申請期限:多くの場合、開通後1〜6か月以内など、期限が決められていることが多い
      • 補填金額には上限があることが多いので、契約前によく確認すること

ケース別の注意点・実例

silhouette of mountain during sunset

以下、よくあるケースとそれぞれでの注意点を取り上げます。

フレッツ光 → 光コラボ(転用)

  • 転用の場合、回線そのものはそのまま使うため工事不要・ほぼ切り替えのみで済むことが多い
  • フレッツ光自体には解約金が発生しないケースがある(転用扱いとみなされるため)
  • ただし、プロバイダの解約金や工事費残債などは別途発生する可能性あり

フレッツ光から光コラボへの「転用」は同じ回線設備を使うため基本的に工事不要で、開通までの手間も少ないのが特徴です。

NTTの回線をそのまま利用するため通信品質は変わらず、乗り換え後も安定した速度を維持できます。転用の際は「転用承諾番号」を取得し、新しい事業者に伝えるだけで手続きが完了します。

違約金が発生しない場合も多く、コストを抑えた乗り換えが可能です。ただし、プロバイダ契約が別途ある場合は解約が必要なこともあるので注意が必要です。

光コラボ → 他の光コラボ(事業者変更)

  • 基本的には工事不要でスムーズな切り替えが可能なケースが多い
  • この場合も事業者変更番号の取得が必須
  • 違約金補填キャンペーンを使うには、旧契約中であることが条件になっている場合が多いので、旧契約を先に解約しないよう注意

光コラボから他の光コラボへ乗り換える「事業者変更」はNTT回線をそのまま使うため、基本的に工事が不要で最も手軽な乗り換え方法です。新たに回線を引く必要がないためインターネットが使えない期間がほとんど発生しません。

手続きには「事業者変更承諾番号」を取得し、乗り換え先の申し込み時に伝えるだけで完了します。

違約金が発生する場合も他社が負担してくれるキャンペーンを利用すれば実質ゼロにできます。契約中のサービスを先に解約してしまうと補填対象外になることがあるため、解約は新回線の開通後に行うのが鉄則です。

またメールアドレスやオプションサービスが引き継げない場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。

独自回線(例:auひかり/NURO光など) → 光コラボ / 他の回線

  • 新規契約扱いとなることが多く、工事が発生する
  • 旧回線の解約金・工事費残債・撤去費用などが多く発生する可能性が高い
  • 違約金補填キャンペーンが適用されるかどうか、上限額などを事前に確認する必要がある

独自回線(auひかり・NURO光など)から光コラボや他の回線へ乗り換える場合は、回線設備そのものが異なるため「新規契約扱い」となり、原則として工事が必要です。そのため開通までの期間が長くなる場合や、工事費用が発生する点に注意が必要です。

また、旧回線の解約時には違約金や工事費残債、撤去費用が請求されるケースもあります。

ただし最近では多くの光コラボ事業者が「他社違約金補填キャンペーン」を実施しており、これを活用すれば実質的に費用負担を減らすことができます。

乗り換えの際は、旧回線の撤去工事日と新回線の開通日をずらして設定することで、ネットが使えない期間を避けられます。

さらにメールアドレスや光電話番号の引き継ぎができない場合もあるため、必要に応じて事前にバックアップを取ることが大切です。

違約金をゼロまたは最小限に抑える具体的な方法まとめ

方法説明
更新月に解約する違約金が発生しない期間を狙う
違約金補填(他社違約金を負担する)キャンペーンを使う乗り換え先で補填してくれる事業者を選ぶ
ただし、補填の上限や申請条件を事前にチェック
縛りなしプラン・契約期間なしプランを選ぶ違約金がそもそも発生しない契約を最初から選ぶ(例:enひかり、DTI光、BB.excite光など)
契約更新後または契約期間満了後に乗り換える
残債を一括清算する工事費残債がネックになる場合、一括で支払っておく
乗り換えタイミングを最適化する乗り換え先回線の開通日と旧回線の解約日をバランスよく設定
申請漏れを防ぐ違約金補填には申請が必要な場合が多いので、期限や方法を忘れないようにする

よくある質問と注意点

質問回答・注意点
違約金補填は申し込んだら自動でされる?いいえ、通常は申請が必要です。
申請期限・提出書類・方法を必ず確認する必要があります
補填上限を超えたらどうなる?超えた分は自己負担になるため、契約前に上限額を確認しておく必要があります
申請書類を紛失した/期限を過ぎた場合は?原則無効になることが多く、補填を受けられない可能性が高いです
更新月がいつかわからない契約書・マイページ・サポート窓口で確認。
更新月の前後1~2か月が違約金不要月という契約が一般的です
法改正前契約はどうなる?2022年6月以前契約では旧ルールが残ることがあるため、違約金が高額な場合があるので、特に注意が必要です

まとめ:失敗しない乗り換えのための要点

  1. まずは現在契約の内容を徹底把握する(更新月・違約金・残債・機器・付帯サービス)
  2. 乗り換え先は違約金補填・工事費無料などの特典を持つものを選ぶ
  3. 乗り換えスケジュールは「新回線開通 → 旧回線解約」の順で進める
  4. 承諾番号・転用番号の取得タイミングに注意する
  5. 違約金補填やキャッシュバックの申請を忘れないようにする
  6. 契約開始時期が法改正前か後かで違約金ルールが異なる点も注意

この流れを守れば、違約金を最小に抑え、空白期間やトラブルを避けながら光回線を乗り換えることが可能です。

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