電力会社系の光回線が生配信におすすめな理由!上り速度と安定性を重視するなら有力候補
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最終更新日:2026年6月29日
YouTube LiveやTwitchなどで生配信をする場合、光回線選びは配信の画質や安定性を左右する重要なポイントです。
一般的なWebサイトの閲覧や動画視聴では主に「下り速度」が使われます。一方、生配信では自分のパソコンから配信サイトへ映像データを送り続けるため、上り速度と通信の安定性が必要です。
そこで候補に入れたいのが、「コミュファ光
」や「eo光」などの「電力会社系光回線」です。
電力会社系の光回線は地域ごとに独自の光ファイバー網を構築しているサービスが多く、混雑の影響を受けにくい傾向があります。そのため長時間にわたってデータを送信し続ける生配信と相性がよいと考えられます。
この記事では、電力会社系の光回線が生配信におすすめな理由や、契約前に確認しておきたい注意点を解説します。
目次
電力会社系の光回線とは

電力会社系の光回線とは地域の電力会社やそのグループ企業が提供している光回線サービスです。
代表的なサービスには、次のようなものがあります。
| 提供地域 | 主な光回線 |
|---|---|
| 東海・長野エリア | コミュファ光 |
| 関西エリア | eo光 |
| 中国エリア | メガエッグ |
| 四国エリア | ピカラ光 |
| 九州エリア | BBIQ(ビビック) |
これらのサービスは、NTT東日本・NTT西日本のフレッツ光回線を利用する光コラボとは異なり、電力会社側が整備した独自の光ファイバー網を利用しているケースが一般的です。
ただし、同じブランドでも、一部のプランや地域ではNTT回線を使ったサービスが提供される場合があります。独自回線を利用したい場合は、申し込むプランの回線設備まで確認しておきましょう。
生配信では下り速度より上り速度が重要
インターネット回線の速度には主に「下り」と「上り」の2種類があります。
下り速度はインターネット上のデータを受信する速度です。Webサイトの閲覧、動画視聴、ゲームのダウンロードなどの速度が速くなったり遅くなったりします。
上り速度は自分の端末からインターネット上へデータを送信する速度です。動画投稿、クラウドへのバックアップ、ビデオ通話、生配信などの速度が速くなったり遅くなったりします。
生配信では配信中の映像と音声を配信サイトのサーバーへ途切れずに送信し続けなければなりません。そのため、瞬間的に速いだけでなく、一定以上の上り速度を継続して維持できることが重要です。
例えば、YouTube Liveでは、1080p・60fpsのH.264配信において、一定水準の映像ビットレートが推奨されています。4K配信では、さらに大きな上り帯域が必要です。
配信ソフトで映像ビットレートを12Mbpsに設定した場合、音声や通信上の余裕も考えると、上り速度が12Mbps出ているだけでは十分とはいえません。
通信速度は常に一定ではないため、設定ビットレートの2倍以上、できればそれ以上の上り速度を安定して確保できる回線が理想です。
電力会社系の光回線が生配信におすすめな理由

独自回線で混雑の影響を受けにくい
電力会社系光回線の大きな特徴は独自の光ファイバー網を利用しているサービスが多いことです。
フレッツ光の光コラボはメリットは全国的に利用できるところです。一方でデメリットとして、光コラボはNTTの光回線設備を多数の事業者が利用しているので、実際の混雑状況は地域・設備・プロバイダー・接続方式などによって異なりますが、利用者が集中する時間帯には速度が低下する可能性があります。
電力会社系光回線は、基本的に提供地域が限定されています。また、独自設備を使ってネットワークを運用しているため、地域の利用状況に応じた設備増強を行いやすい点が強みです。
実際に、一部の電力会社系事業者は、回線の利用状況を監視し、混雑状況に応じて自社で設備を増強すると案内しています。
もちろん、独自回線であれば絶対に混雑しないわけではありません。しかし、夜間などの利用者が増える時間帯に生配信をする人にとって、混雑しにくい回線は有力な選択肢になります。
上り・下りが同じ最大速度のプランが多い
電力会社系の光回線では、上り・下りともに最大1Gbpsまたは最大10Gbpsとなるプランが多く提供されています。
モバイル回線や一部のケーブルテレビ回線では、下り速度に対して上り速度が低く設定されていることがあります。
動画視聴では上り速度が遅くても大きな問題になりにくいものの、生配信では上り速度が不足すると、配信画面の乱れやフレーム落ちにつながります。
生配信ではモバイル回線やケーブルテレビ回線は向いていません。
上りと下りが同等の最大速度で設計された光回線は、配信だけでなく、動画ファイルのアップロードやクラウドストレージへのバックアップにも適しています。
ただし、最大1Gbpsや最大10Gbpsという数字は、技術規格上の最大値です。実際の速度を保証するものではありません。
長時間でも安定した通信を期待しやすい
生配信では一度の速度測定で高い数値が出ることよりも、通信速度が長時間安定していることが重要です。
例えば、配信開始時に上り500Mbps出ていても、途中で速度が数Mbpsまで低下すれば映像データを正常に送れなくなる可能性があります。
その場合、次のような問題が起こります。
- 配信映像がカクつく
- OBSなどでドロップフレームが発生する
- 画質が急激に低下する
- 映像と音声がずれる
- 配信が切断される
- 視聴者側で読み込みが繰り返される
電力会社系光回線は独自設備を地域単位で管理しているサービスが多く、設備の利用状況に応じた増強が行われています。
電力会社系光回線は配信中のトラブルを完全に防げるわけではありませんが、継続的な上り通信が必要な生配信には適した回線構成といえます。
10ギガプランを選べるサービスが増えている
「eo光」、「コミュファ光
」、「メガエッグ
」、「ピカラ光
」などでは、最大10Gbpsのプランが提供されています。
1台のパソコンから1080p配信をするだけなら、通常は10Gbps回線まで必要ありません。安定した1ギガ回線でも十分対応できます。
一方、次のような環境では10ギガ回線が役立つ可能性があります。
- 4Kで生配信する
- 複数の配信サイトへ同時配信する
- 家族が同時に動画視聴やオンラインゲームをする
- 配信しながら大容量ファイルをアップロードする
- 複数台のパソコンから同時に通信する
- 高画質配信とクラウドバックアップを並行する
10Gbps回線のメリットは、単純に配信ビットレートを高くできることだけではありません。
家庭全体で使える帯域に余裕が生まれるため、ほかの端末による通信が配信へ与える影響を抑えやすくなります。
ただし、10Gbps回線を利用するには10GbE対応ルーター、LANポート、LANケーブルなどが必要です。パソコン側が1GbEまでしか対応していない場合、1台の端末で1Gbpsを超える通信はできません。
回線事業者とプロバイダーが一体になっている
多くの電力会社系光回線では回線とインターネット接続サービスが一体で提供されています。
フレッツ光では、回線事業者とプロバイダーが別になっているため、トラブルの原因によって問い合わせ先が異なる場合があります。
一方で、回線とプロバイダーが一体になっているサービスでは通信障害や速度低下が起きた際の問い合わせ先が分かりやすいというメリットがあります。
生配信を仕事としている場合、回線トラブルが長引くと配信予定や収益に影響する可能性があります。サポート窓口が一本化されていることは、速度以外の面でもメリットです。
電気とのセット割を利用できる場合がある
電力会社系光回線の中には対象となる電気料金プランと組み合わせることで割引を受けられるサービスがあります。
割引額だけで回線を決めるべきではありませんが、通信品質が同程度であれば、電気とのセット割も比較材料になります。
スマートフォンとのセット割に対応するサービスもあるため、光回線の月額料金だけでなく、電気代やスマートフォン料金を含めた総額で比較するとよいでしょう。
生配信に必要な上り速度の目安

生配信に必要な上り速度は、解像度、フレームレート、映像コーデック、配信サービスなどによって異なります。
大まかな目安は次のとおりです。
| 配信画質 | 設定ビットレートの一例 | 確保したい上り速度の目安 |
|---|---|---|
| 720p・30fps | 3~4Mbps前後 | 10Mbps以上 |
| 720p・60fps | 4~6Mbps前後 | 15Mbps以上 |
| 1080p・30fps | 6~10Mbps前後 | 20Mbps以上 |
| 1080p・60fps | 8~12Mbps前後 | 30Mbps以上 |
| 1440p・60fps | 15~24Mbps前後 | 50Mbps以上 |
| 4K・60fps | 20~40Mbps前後 | 80~100Mbps以上 |
上の数値は、配信プラットフォームやエンコーダーの設定によって変わります。
また、「上り速度30Mbps」という条件を満たしていても、常に30Mbpsぎりぎりしか出ない環境では安定しません。
配信中には速度が変動するほか、音声データ、ゲーム通信、コメント管理、クラウド同期などでも上り回線を使用します。配信中にそれらが通信できる余裕がないといけません。設定ビットレートに対して十分な余裕を確保しましょう。
なお、Twitchでは配信ビットレートに関するガイドラインが設けられています。回線が速いからといって、配信サイト側の上限を無視してビットレートを上げられるわけではありません。
生配信なら1ギガと10ギガのどちらを選ぶべきか

一般的な1080p配信なら1ギガで十分
1080p・60fps程度の配信であれば、安定した1Gbps回線で十分です。
実際の上り速度が100Mbps以上で安定していれば、映像ビットレートが数Mbpsから十数Mbps程度の生配信では、かなり余裕があります。
そのため、10Gbpsプランが提供されているからといって、必ず10Gbpsを契約する必要はありません。
次のような人には、1Gbpsプランが向いています。
- YouTubeやTwitchで1080p配信をする
- 配信する端末が1台だけ
- 同居人による大容量通信が少ない
- 月額料金を抑えたい
- 使用するパソコンやルーターが1GbE対応
4K配信や複数人利用なら10ギガも候補
次のような場合は、10Gbpsプランを検討する価値があります。
- YouTubeで4K配信をしたい
- 複数サイトへ同時配信する
- 配信者が複数いる
- 家族も同時に大量の通信をする
- NASやクラウドへ大容量データを送る
- 動画制作と生配信を同じ回線で行う
ただし10Gbps回線を導入しても、配信先までのすべての通信経路が10Gbpsになるわけではありません。
配信の安定性は、配信サイトのサーバー、インターネット上の経路、ルーター、LANケーブル、パソコン、配信ソフトなどにも左右されます。
10Gbps回線は、配信の必要条件というより、家庭内の通信量が多い人向けの余裕のある選択肢と考えるとよいでしょう。
電力会社系光回線の注意点

提供エリアが限定されている
電力会社系光回線は、地域限定のサービスです。
例えば、東海地方では「コミュファ光
」、関西地方では「eo光」、中国地方では「メガエッグ
」というように、居住地域によって契約できる回線が異なります。
提供地域内であっても、住所や建物の設備によっては利用できません。特にマンションでは、建物内に対応設備が導入されていない場合があります。
公式サイトでエリア検索を行い、必要に応じて管理会社や大家にも確認しましょう。
開通工事まで時間がかかる場合がある
独自回線を利用するサービスでは、建物まで光ファイバーを引き込む工事が必要になる場合があります。
申込状況や工事設備によっては、開通まで数週間から数カ月かかる可能性があります。
配信開始日が決まっている場合は、余裕を持って申し込みましょう。引っ越し直後から配信する予定なら、光回線が開通するまでの予備回線も用意しておくと安心です。
速度は必ずしも保証されない
家庭向け光回線の多くは、ベストエフォート型サービスです。
最大1Gbpsや最大10Gbpsという表記は、理論上または技術規格上の最大速度であり、常に1Gbps、10Gbpsという速度が出ることを保証するものではありません。
実際の速度は、次のような条件に左右されます。
- 地域や時間帯の混雑
- 建物内の配線方式
- ルーターの性能
- LANケーブルの規格
- パソコンのLANポート
- Wi-Fiの電波状況
- 配信先サーバーまでの通信経路
- 同時に接続している端末数
回線ブランドだけでなく、利用予定住所での評判や実測値も確認しましょう。
上り通信量に制限が設定されている場合がある
一部の光回線では、短期間に大量の上り通信を行った利用者に対して、通信制限を実施する場合があります。
通常の生配信だけで直ちに制限対象になるとは限りませんが、24時間配信、複数サイトへの常時配信、大容量ファイルの連続アップロードなどを行う場合は注意が必要です。
利用規約や重要事項説明書で、上り通信量に関する制限を確認しておきましょう。
解約条件や工事費残債を確認する必要がある
電力会社系光回線では、キャンペーンによって工事費が実質無料になることがあります。
ただし、一定期間内に解約すると工事費の残額が請求される場合があります。最低利用期間や解約金が設定されているサービスもあります。
配信活動のために引っ越す可能性がある人は、解約費用や移転手続きも確認しておきましょう。
生配信の回線は有線LANで接続する

高性能な光回線を契約しても、配信パソコンをWi-Fiで接続すると電波干渉によって通信が不安定になることがあります。
生配信では可能な限り有線LANを利用しましょう。
1Gbps回線なら、一般的に次の環境が目安になります。
- 1GbE以上に対応したLANポート
- 1GbE以上に対応したルーター
- カテゴリ5e以上のLANケーブル
10Gbps回線の性能を活用する場合は、次の機器が必要です。
- 10GbE対応LANポートまたはLANカード
- 10GbE対応ルーター
- 10GbE対応スイッチングハブ
- カテゴリ6A以上のLANケーブル
OBSなどを使用する配信パソコンだけでも、ルーターと直接有線接続することをおすすめします。
配信前に回線の安定性を確認する方法
生配信を始める前に、回線速度を一度測定するだけでなく、複数の時間帯で確認しましょう。
特に確認したいのは、実際に配信する予定の曜日と時間帯です。
例えば、毎週土曜日の21時から配信する場合、平日の午前中に測定した結果だけでは参考になりません。土曜日の20時から22時ごろにも測定しましょう。
確認する項目は次のとおりです。
- 上り速度
- Ping値
- ジッター
- パケットロス
- 時間帯による速度変動
- OBSのドロップフレーム
- 配信サイト側の接続状態
上り速度が十分でも、パケットロスやジッターが大きいと配信が不安定になることがあります。
本番前には、限定公開や非公開設定を使って30分から1時間程度のテスト配信を行うのがおすすめです。
ゲーム配信なら実際にゲームを動かし、音楽配信なら使用するカメラや音声機器をすべて接続した状態でテストしましょう。
回線障害に備えて予備回線も用意する
どの光回線でも通信障害や機器故障が発生する可能性はあります。
配信を仕事にしている場合や延期できないイベントを配信する場合は電力会社系光回線だけに依存せず予備回線を用意しておきましょう。
予備回線には、次のような選択肢があります。
- スマートフォンのテザリング
- 5G対応ホームルーター
- モバイルWi-Fi
- 別系統の固定回線
- 通信回線を束ねられる配信機器やサービス
スマートフォンのテザリングだけでも、緊急時に低画質配信へ切り替えたり、視聴者へ状況を説明したりできます。
メイン回線と予備回線を同じ事業者にすると同時に障害が発生する可能性があります。重要な配信では、できるだけ異なる通信網を利用するのが理想です。
電力会社系光回線が向いている配信者

電力会社系光回線は、次のような人に向いています。
- 夜間を中心に配信する人
- ゲーム配信やVtuber配信をする人
- 長時間配信をする人
- 高画質で配信したい人
- 動画ファイルを頻繁にアップロードする人
- 家族と回線を共有している人
- 配信の途切れやドロップフレームを減らしたい人
- 1Gbpsだけでなく10Gbps回線も検討している人
一方、提供エリア外に住んでいる人や、短期間で引っ越す予定がある人には向かない場合があります。
また、マンションの配線方式によっては、電力会社系光回線よりも建物に導入済みの別回線を選んだほうが速く開通できることがあります。
まとめ

電力会社系光回線は、独自の光ファイバー網を利用しているサービスが多く、地域の通信状況に応じて設備を管理・増強しやすいことが特徴です。
上り・下りともに最大1Gbpsまたは最大10Gbpsとなるプランも多いため、映像データを長時間送信し続ける生配信と相性がよいと考えられます。
特に、夜間のゲーム配信、Vtuber配信、長時間配信、高画質配信を行う人にとっては有力な選択肢です。
ただし、電力会社系だから必ず速いとは限りません。実際の通信品質は、住所、建物設備、時間帯、宅内機器、配信先サーバーなどによって変わります。
契約する際は、次のポイントを確認しましょう。
- 利用予定住所が独自回線の提供エリアに入っているか
- 上り速度が安定しているか
- 1Gbpsと10Gbpsのどちらが必要か
- 配信パソコンを有線LANで接続できるか
- 開通工事や解約にかかる費用
- 実際に配信する時間帯の通信品質
一般的な1080p配信であれば、安定した1Gbpsプランでも十分です。4K配信、複数サイトへの同時配信、家族による大容量通信がある場合は、10Gbpsプランも検討するとよいでしょう。
回線の最大速度だけで判断せず、上り速度の安定性や混雑の少なさを重視することが、生配信向け光回線選びのポイントです。
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