ホームルーターは持ち運べないモバイルルーターなのか？
PR
最終更新日：2022年2月7日
ホームルーターにはドコモの「ドコモ home 5G
」やソフトバンクの「SoftBank Air」、他にWiMAXにもホームルーターがあります。
目次
ホームルーターは電波でネットに繋ぐ無線通信
ホームルーターは部屋に置いて電波でインターネットにつなぐインターネット回線です。光回線の有線通信とは違います。
ホームルーターで使うインターネット回線はドコモやソフトバンクのスマートフォンで使う4G・5Gデータ通信と同じ回線です。
なのでポケットWi-Fiなどのモバイル回線と同じ欠点があります。
ホームルーターの速度はポケットWi-fiやモバイル回線と同じ回線を使っているのでもちろん通信速度も同じくらいです。
またホームルーターもモバイルルーターと同じように通信速度が環境による影響を受けやすいですし、通信が途切れやすいです。
光回線は使用するには工事が必要です。つまり自分の部屋にまでケーブルを引き込む工事をしてインターネットに繋ぎます。
確かに光回線は工事が必要で契約してからインターネットを開通させるまで時間がかかります。ホームルーターなどの無線通信は宅配便でルーターが送られてきたらすぐに使えるので便利です。
なので引っ越してすぐにネットに繋ぎたいのでホームルーターを使用したいという方もたくさんいるでしょう。
ですがホームルーターはデメリットが他とくらべると多いです。
通信速度はモバイルルーターと同じ
ホームルーターはスマホと同じ回線
モバイルルーターはポケットWi-fiなどとも呼ばれています。
モバイルルーターはホームルーターとは違って大きさがスマートフォンと同じくらいですし、充電式のバッテリーで動かすことができるので、持ち運びができるWi-fiルーターとなっています。
ホームルーターもモバイルルーターと同じ5G、4G、WiMAXの電波を使用してネットに繋ぎます。5Gや4Gはスマホでのデータ通信と同じ回線です。
ホームルーターを契約するとスマホと同じ通信回線でスマホと同じくらいの通信速度でつながるということになります。
確かに5G回線は4G回線よりもさらに通信速度が上がりました。なのでホームルーターをパソコンでも使用できるくらいの通信速度になりました。
4G回線は通信速度が遅く、通信制限もある
ですが5Gはまだまだエリアが広がっていない地域も多いです。ただし5Gを利用するホームルーターやモバイルルーターでは基本的に4G通信も利用できるので、4Gエリアでインターネットに繋ぐこと自体はできます。
ですが4G回線でインターネットに繋ぐとなるとパソコンでは少し速度が遅いです。最大通信速度がhome 5Gの場合、5Gエリアでは4.2Gbps、4Gエリアでは1.7Gbpsとなっています。
さらに無線通信なので環境の影響も受けやすく、安定した通信をするには難しいです。
さらに4Gでは通信制限に引っかかりやすいです。4G回線は利用者が多いので通信が混雑になりやすいです。なので混雑になるのを防ぐために通信速度を下げてできるだけ多くの人が通信できるようにしています。
また4Gの場合、通信制限がある回線も多いです。通信制限は会社によって様々な方法がありますが、ドコモの場合「使用できる通信量を上回ると通信速度が1Mbpsや128kbpsになる」という制限ものが多いです。
この通信制限がのでパソコンで使うとパソコンでは色々な通信をバックグラウンドでしているのですぐに使用容量を超えてしまいます。
そうすると1Mbpsで通信をすることになりますが、パソコンで使用するには少し厳しいです。動画は画質を下げれば見れますが、生配信をするのは不可能に近いです。128kbpsとなるとパソコンではほぼ使えないです。
なのでホームルーターは5Gエリア内で使うことが必須に近いと言えます。
5Gでは今のところ規制がゆるい：いつ制限が厳しくなってもおかしくない
5Gエリアの場合、今のところ通信制限はかなりゆるいです。
ドコモの5G通信対応ルーターの場合、以前は「月に100GBまで使用可能」と書かれていました。ですがその後「しばらくは容量制限がなしで使える」と変わり、さらにその後「通信が混雑をすると通信制限をすることがある」くらいのレベルになりました。
この文言を見るに「現在は混雑しないのでめったに通信制限はしないが、利用者が増えて混雑するようになると通信制限をするようになる」と解釈できるでしょう。
なのでしばらくは5G回線を使ってインターネットをするのはいいですが、いつか光回線に変えなければいけなくなる可能性が高いです。
数ヶ月、数年後に光回線を契約して工事が終わって開通するまでの間は使用するのはおすすめです。ですが5Gの通信速度が制限されるようになる可能性があることを頭において契約したほうがいいでしょう。
個人的には最初から光回線を契約するのがおすすめです。光回線が開通するまで安い価格でモバイルルーターを貸し出しているプロバイダは多いのでそれを利用するのがおすすめです。
ホームルーターとモバイルルーターの違いは持ち運びができるかできないかしかない
ホームルーターは部屋に置いて電源のコンセントをさして無線でインターネットに接続する回線です。モバイルルーターの場合は小型で充電式バッテリーを搭載しているので持ち運ぶことができます。
ホームルーターはコンセントに刺さなければいけないので持ち運びはできません。
モバイルルーターの場合スマホのように充電式バッテリーで使用するので持ち運ぶことができます。
ホームルーターもモバイルルーターも同じ4G・5G・WiMAXの電波を使うので通信速度は同じです。なのでわざわざホームルーターを使う意義はありません。
モバイルルーターは持ち運びで使うイメージがあるかもしれないですが、もちろん家でも使えます。
ホームルーターは「工事なしで使えるインターネット」と宣伝していて光回線の代わりに使うようなイメージがありますが、モバイルルーターももちろん工事なしで使えます。
ホームルーターとモバイルルーターは通信速度も同じです。ドコモのホームルーター「Home 5G」もモバイルルーターの「Wi-Fi STATION SH-52B」は通信速度は「5G：受信時最大4.2Gbps／送信時最大218Mbps」と書いてあります。
同じ電波を使って通信しているので当たり前ですが、この数字を見るとホームルーターもモバイルルーターも同じものだとわかると思います。
なのでホームルーターとモバイルルーターの違いは持ち運べるかどうかくらいです。ホームルーターは持ち運べないのでモバイルルーターと比べてメリットがありません。
ホームルーターは登録した住所以外では通信速度が下げられる
しかもホームルーターは登録されている住所の周辺以外では通信速度が下げられてしまう可能性が高いです。
ですがホームルーターではこの制限があるおかげで混雑による速度低下をある程度避けられるという面もあるかもしれません。
といってもおそらく完全に混雑を避けられるわけではないでしょう。ホームルーターの速度低下はツイッターなどでかなり報告されています。
つまりホームルーターは持ち運んで使用できないので、持ち運んで使いたい方はモバイルルーターを、自宅で使うのならやはり回線速度が速い光回線を選んだほうがいいでしょう。
ホームルーターは光回線の代わりにはならない
ホームルーターは宣伝では「工事なしで使えるインターネット」と光回線の代わりに使うようなイメージを出していますが、通信の品質は光回線ほどではありません。
確かに5G回線は通信速度が速くなりました。通信速度を見てみると「ドコモ home 5G」の場合、下り最大4.2Gbps、上り最大218Mbpsとなっています。
ですが4.2Gbpsという数字はベストエフォートなので実際にはこの速度は出ません。特に無線通信は環境の影響がされやすいので速度がかなり下がる可能性が高いです。また電波なので通信が途切れやすいです。
さらに上り最大218Mbpsというのはかなり遅いです。こちらの数字もベストエフォートなので実際には良くても10Mbpsくらいしか出ない可能性があります。10Mbpsでは生配信やオンラインゲームなどはかなり難しいです。
光回線の場合、1Gbpsプランではダウンロード速度が最大1Gbps、アップロードも最大1Gbpsです。最大速度では5G回線よりも低いです。ですが無線通信は環境によって影響を受けやすいので、例えば雨が降るだけで速度が下がったりします。
光回線1Gbpsプランの場合ダウンロード速度が最大1Gbps、アップロード速度も最大1Gbpsとなっています。オンラインゲームや生配信・ゲーム配信をするには光回線が必要です。
関連ページ
こちらのページも参考にしてください
