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新築の各部屋にLANポートはいくつ必要?部屋別の目安と後悔しない配置を解説

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最終更新日:2026年9月16日

新築のLAN配線を決めるとき、「各部屋に1口あれば十分」と考える人もいるでしょう。

しかし、完成後にLANポートを増やすのは簡単ではありません。

壁や天井を開けたり、露出配線になったりする場合があります。

迷った場合は、個室2口、書斎4口、リビング・ダイニング4~6口を基準にすると考えやすいです。

さらに、各階のWi-Fiアクセスポイント用として1口ずつ用意します。

ただし、LANポートは合計数だけで決めてはいけません。

「どの壁に付けるか」「情報分電盤まで何本配線するか」も重要です。

この記事では、新築住宅のLANポート数と配置方法を分かりやすく解説します。

【30秒判定】新築のLANポートは何口必要?

まずは、家全体でどの程度のLAN配線が必要か考えてみましょう。

配線方針3LDKの目安向いている家庭
最小構成8~10口前後スマホ・Wi-Fi中心
標準構成12~16口前後PC・テレビ・ゲーム機も有線接続
多め16~24口前後在宅勤務・NAS・カメラ・10GbEを利用

これは法律や住宅設備の統一基準ではありません。

家具の配置や利用機器を考えた、当サイトの実用上の目安です。

一般家庭なら「各居室2口+LDK4~6口+各階のWi-Fi用1口」から考えると不足を防ぎやすくなります。

部屋別のLANポート数の目安

部屋ごとの基準は、次のように考えると分かりやすいです。

場所目安主な用途
リビング・ダイニング4~6口テレビ・ゲーム機・PC・動画端末
書斎・仕事部屋4口PC・NAS・プリンター・仕事用端末
主寝室2口テレビ・PC・将来の机
子ども部屋2口PC・ゲーム機・学習端末
和室・客間1~2口テレビ・PC・将来の用途変更
Wi-Fi AP各階1口以上アクセスポイント・メッシュWi-Fi
防犯カメラ1台1口PoEカメラなど

各部屋に同じ数を付ける必要はありません。

有線機器が集まる場所と、完成後に配線しにくい場所を優先します。

LANポートは「何口」より「どの壁に付けるか」が重要

同じ2口でも、同じ壁へ2口まとめるか、別の壁へ1口ずつ付けるかで使いやすさは大きく変わります。

例えば、子ども部屋にLANポートを2口付けるとします。

同じ壁へまとめると、机を反対側へ移したときに長いLANケーブルが必要です。

机を置ける壁が2つあるなら、1口ずつ分けた方が模様替えに対応しやすくなります。

寝室でも同じです。

テレビ側と、将来机を置ける壁へ分けておくと使いやすくなります。

各LANポートは情報分電盤まで独立配線する

各LANポートから情報分電盤までは、1本ずつ独立して配線するのが基本です。

このような配線方法をスター配線と呼びます。

例えば、書斎に4口付けるなら、情報分電盤まで4本のLANケーブルを通します。

LANコンセントの口数だけでなく、壁内の配線本数も確認してください。

リビング・ダイニングは4~6口を分散する

リビングは、家庭内でも有線機器が集まりやすい場所です。

テレビ周辺に2~4口、ダイニングやPCを置く場所に1~2口を用意すると使いやすくなります。

テレビ周辺では、次の機器を有線接続する可能性があります。

  • テレビ
  • レコーダー
  • ゲーム機
  • 動画配信端末
  • AVアンプ

すべて壁のLAN端子へ直接つなぐなら、4口程度あると便利です。

一方、テレビボード内にスイッチングハブを置くなら、壁側を1~2口に減らせます。

書斎・仕事部屋は4口を基準にする

在宅勤務や動画編集、NASを使う書斎なら4口程度あると余裕があります。

仕事用PCと私用PCだけで2口使います。

NASやプリンターを追加すると、さらに必要になります。

机の位置を変える可能性があるなら、4口を同じ場所へ集中させない方が便利です。

2口ずつを2カ所へ分ける方法があります。

PCとNASを10GbEで使うなら、それぞれ独立した配線を用意すると構成しやすくなります。

子ども部屋・寝室は2口を別の壁へ

現在LANを使わない部屋でも、将来は使い方が変わります。

子ども部屋なら、PCやゲーム機を置く可能性があります。

個室では、2口を同じ場所へ付けるより、机を置けそうな2つの壁へ1口ずつ付ける方法がおすすめです。

主寝室でも、テレビ側と机候補の壁へ分けると使いやすくなります。

1口+スイッチングハブで済む場所もある

LANポートは多いほどよいわけではありません。

同じ場所へ機器が集中するなら、スイッチングハブを使う方法もあります。

場所・用途考え方
テレビボード1~2口+スイッチでも対応しやすい
書斎のPC・NAS独立配線を優先
別の壁スイッチでは解決できない
Wi-Fiアクセスポイント情報分電盤まで独立配線
PoE防犯カメラ基本は1台1本

同じ場所の端末を増やすならスイッチで対応できますが、別の壁へLANポートを移すことはできません。

そのため、家具を動かす可能性がある場所では壁内配線を優先します。

2LDK・3LDK・4LDKでは何口くらい必要?

間取り別の大まかな目安も見てみましょう。

間取り標準的な目安
2LDK10~14口前後
3LDK12~16口前後
4LDK14~20口前後
書斎・NAS・カメラあり上記+2~6口

これは延床面積だけから計算した数字ではありません。

部屋数と一般的な有線機器を想定した、配線計画を始めるための目安です。

3LDKなら16口前後の構成例

場所口数
LDK6口
書斎4口
主寝室2口
子ども部屋2口
1階Wi-Fi用1口
2階Wi-Fi用1口
合計16口

防犯カメラを2台追加するなら18口です。

ただし、18口すべてを同時に使う必要はありません。

使う配線だけスイッチへ接続する方法もあります。

各階にWi-Fiアクセスポイント用LANを用意する

Wi-Fi中心の家庭でも、アクセスポイントまでの有線LANは用意しておくと便利です。

1階の端にWi-Fiルーターを置いても、2階の反対側まで安定して届くとは限りません。

壁、床、収納、家電などで電波は弱くなります。

各階の中央付近や高い位置へLANを出しておけば、アクセスポイントを追加できます。

PoE対応機器なら、LANケーブルから通信と電源をまとめて供給できる場合もあります。

メッシュWi-Fiでも、有線バックホールを使えば安定させやすくなります。

詳しくは「10ギガ回線でメッシュWi-Fiを使う方法」も参考にしてください。

防犯カメラ・ドアベルは部屋数とは別に数える

新築では、部屋以外にもLAN配線が必要になる場合があります。

機器追加配線の目安
Wi-Fiアクセスポイント1台1本
PoE防犯カメラ1台1本
ネットワーク対応ドアベル対応機器なら1本
NAS設置場所に1~2本
ガレージ・屋外AP必要箇所に1本

部屋数だけでLANポートを計算すると、アクセスポイントやカメラ用の配線を忘れやすくなります。

屋外配線では、防水や紫外線への対策も施工会社へ確認してください。

迷う場所はLANポートより空配管を残す方法もある

将来使うか分からない場所へ、すべてLANポートを付ける必要はありません。

その代わりに、空配管を残す方法があります。

空配管とは、中に通信ケーブルを通せるようにした空の管です。

今は使わない場所でも、空配管と呼び線を残しておけば、完成後にLANケーブルを追加しやすくなります。

特に検討したいのは、次の場所です。

  • 将来書斎にする可能性がある部屋
  • 机を置くか分からない壁
  • ガレージ
  • 天井のアクセスポイント候補地
  • 防犯カメラを追加する可能性がある場所

壁を閉じる前なら、空配管を追加しやすい場合があります。

壁内LAN配線はCat6Aを基準にすると分かりやすい

新築で壁内LAN配線を新しく施工するなら、将来の10ギガも考えてCat6Aを基準にすると分かりやすいです。

壁内ケーブルは、完成後に簡単には交換できません。

一方、PCやスイッチは後から交換できます。

そのため、交換しにくい壁内配線を先に整えておく考え方です。

ただし、ケーブルだけCat6Aにすればよいわけではありません。

LANジャックやパッチパネルなども、施工会社へ確認してください。

Cat6・Cat6A・Cat7・Cat8の違いは「10ギガ回線はCat6で使える?」で詳しく解説しています。

情報分電盤もLAN配線の本数に合わせる

各部屋のLANポートだけを増やしても、配線を集める場所が小さければ困ります。

16本配線するなら、情報分電盤側も16本以上を扱えるように設計してください。

情報分電盤では、次のスペースも必要になります。

  • ONU
  • ホームゲートウェイ
  • スイッチングハブ
  • PoEスイッチ
  • 電源アダプター

機器を詰め込みすぎると、配線しにくくなり、熱もこもります。

Wi-Fiアクセスポイントは、情報分電盤の中ではなく開けた場所へ出す方法も検討してください。

新築で10ギガまで考える場合は「新築で10ギガ光回線を使うために準備すること」も参考にしてください。

予算が足りない場合は増設しにくい場所を優先する

予算を抑えるために、すべての部屋を一律1口へ減らす必要はありません。

完成後に増設しにくい場所から優先する方が、後悔を減らしやすくなります。

優先場所理由
書斎・テレビ周辺有線機器が多い
天井のWi-Fi予定地完成後の追加工事が難しい
屋外カメラ予定地防水や壁貫通が必要になる
子ども部屋・寝室の別壁家具配置変更へ対応
使用予定が未定の場所LAN端子ではなく空配管でも対応可能

見積もりでは、「LAN配線」「LANコンセント」「空配管」を分けてもらうと削る場所を判断しやすくなります。

ハウスメーカーへ伝えるLAN配線の依頼内容

LAN配線に詳しくない担当者でも分かるよう、希望を文章で伝えると安心です。

例えば、次の内容を伝えます。

各LANポートから情報分電盤まで、独立したスター配線にしてください。

壁内LANケーブルとLANコンセントは、Cat6A対応を希望します。

各階の中央付近または天井付近に、Wi-Fiアクセスポイント用LANを1本用意してください。

将来LANを追加する可能性がある場所には、可能なら空配管と呼び線を残してください。

各LAN配線には番号を付け、引き渡し時に部屋側と情報分電盤側の対応表をください。

「LANを16口付けてください」だけではなく、配線方式・規格・終端先まで伝えることが重要です。

新築のLAN配線でよくある失敗

失敗起こる問題
各部屋1口だけにするPCとゲーム機などを同時接続できない
口数だけ決める家具の裏へLAN端子が隠れる
テレビ裏へ集中させる反対側へ机を置いたとき困る
Wi-Fiを情報分電盤内へ置く電波が届きにくくなる場合がある
ルーターのポート数で配線本数を決める将来の増設余地がなくなる
Cat6Aケーブルだけ指定するジャックなどが対応しているか分からない
配線番号を付けないどの部屋につながるか分からなくなる
引き渡し時に確認しない断線や結線ミスを後から発見する

引き渡し前に確認すること

引き渡し前に、すべてのLANポートと情報分電盤側の配線が一致しているか確認してください。

  • 図面どおりの場所にLANポートがある
  • 指定した口数と配線本数が一致する
  • ケーブルやLANジャックの規格が分かる
  • 両端に配線番号が付いている
  • 8芯すべてが正しく結線されている
  • 空配管に呼び線が残っている
  • 壁を閉じる前の施工写真が残っている
  • 10GbE予定箇所は対応機器でリンクを確認する

簡易LANテスターは、断線や結線ミスの確認には役立ちます。

ただし、導通しただけでCat6Aとしての性能をすべて確認できるとは限りません。

10GbEを重視する場合は、施工会社がどの方法で試験するのか確認してください。

新築のLANポートに関するよくある質問

各部屋にLANポートは必要ですか?

すべての場所へ必要というわけではありません。

人が長時間過ごす部屋や、机・テレビを置く場所を優先します。

将来使う可能性はあるものの、今は不要な場所なら空配管だけ残す方法もあります。

ルーターに4ポートしかなくても16口配線できますか?

できます。

ルーターへスイッチングハブを接続し、そこから各部屋へ分配します。

壁内配線数と、ルーター本体のLANポート数は分けて考えてください。

すべての部屋を10GbEにする必要はありますか?

必要ありません。

交換しにくい壁内配線だけCat6Aへ対応させ、10GbE機器は必要な場所から増やす方法があります。

書斎のPCとNASだけ10GbEにし、テレビなどは1GbEのままでも問題ありません。

Wi-Fi 7ならLANポートはいりませんか?

Wi-Fi 7を使う場合でも、有線LANは役立ちます。

アクセスポイントまで有線で接続すれば、無線中継より安定させやすくなります。

デスクトップPCやNASなど、動かさない機器も有線接続と相性がよいです。

光回線の工事で各部屋までLAN配線してもらえますか?

一般的な光回線の開通工事とは別に考えた方がよいでしょう。

光回線工事は、光ファイバーの引き込みやONU設置などが中心です。

建築中の宅内LANは、住宅会社や電気工事会社などへ依頼します。

詳しくは「光回線工事はどこまで家の中に入る?」も参考にしてください。

まとめ

新築のLANポートは、個室2口、書斎4口、LDK4~6口を出発点にすると考えやすくなります。

さらに、各階のWi-Fiアクセスポイント用LANも忘れないようにします。

重要なのは、合計口数だけではありません。

  • どの壁に付けるか
  • 情報分電盤まで独立配線するか
  • Wi-Fi APやカメラ用配線が必要か
  • 将来用の空配管を残すか
  • 情報分電盤に十分なスペースがあるか

まで確認してください。

新築では「今使う機器の数」ではなく、10年後に家具や機器をどこへ置くかまで考えて配線することが大切です。

予算が足りない場所は、一律にLANポートを削る必要はありません。

完成後に工事しにくい場所を優先し、未定の場所には空配管を残しましょう。

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