10ギガ対応ルーターの選び方|WAN・LANポートやWi-Fi規格を確認
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最終更新日:2026年9月10日
10ギガ光回線を契約しても、ルーターの性能が低いと通信速度は十分に伸びません。
ただし、製品ページに「10ギガ対応」「10Gbps対応」と書かれていても、どれを選んでも同じというわけではありません。
10Gbpsに対応しているのがインターネット側のWANポートだけで、パソコンを接続するLANポートは1Gbpsや2.5Gbpsまでという製品もあります。
そのため、10ギガ対応ルーターを選ぶときは、次の項目を確認しましょう。
| 確認項目 | おすすめの仕様 |
|---|---|
| WANポート | 10GBASE-T対応 |
| LANポート | 最低2.5Gbps、できれば10GBASE-T対応 |
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7、Wi-Fi 6E、Wi-Fi 6 |
| 接続方式 | 契約する回線・プロバイダーのIPv6 IPoEに対応 |
| 有線スループット | 実測値が高い製品を選ぶ |
| 周波数帯 | 2.4GHz・5GHz・6GHzのトライバンドが理想 |
| メッシュ機能 | 戸建てや広い住宅では対応製品がおすすめ |
特に確認したいのは、WANポートとLANポートです。有線で10ギガ回線を最大限活用するなら、WAN・LANの両方に10Gbpsポートが必要です。
10ギガ対応ルーターとは

10ギガ対応ルーターとは、最大10Gbpsのインターネット回線を接続できるルーターです。
フレッツ 光クロスなどの10ギガ光回線は、上り・下りともに最大概ね10Gbpsです。ただし、ベストエフォート型のサービスです。実際の速度は、回線の混雑や端末、ルーター、LANケーブルなどの環境で変わります。
一般的な1ギガ対応ルーターは、WANポートの上限が1Gbpsです。10ギガ光回線につないでも、ルーターが速度の上限になります。通信速度は最大1Gbpsまでです。
10ギガ光回線を使うなら、少なくともWANポートが10GBASE-Tに対応したルーターが必要です。
「10ギガ対応」でもLANポートが10Gbpsとは限らない
ルーター選びで特に注意したいのが、WANポートとLANポートの違いです。
- WANポート:ONUやホームゲートウェイと接続する端子
- LANポート:パソコンやゲーム機、スイッチングハブと接続する端子
「10ギガ対応ルーター」と書かれていても、10Gbps対応なのはWANポートだけ、という製品があります。
例えば、WANポートが10Gbpsでも、最も速いLANポートが2.5Gbpsなら、1台のパソコンで出せる速度は最大2.5Gbpsです。実際に、WAN側は10Gbps、LAN側は2.5Gbpsという10ギガ対応ルーターも販売されています。
複数のスマートフォンやパソコンで回線を共有するなら、LANが2.5Gbpsでも10ギガ回線の帯域を活用できます。
1台のデスクトップパソコンで5Gbps以上を狙うなら、LAN側にも10Gbpsポートを備えたルーターが必要です。
10ギガ対応ルーターを選ぶポイント

ルーターにかかる費用は、回線事業者からレンタルするか、市販品を購入するかでも変わります。2年・3年・5年利用した場合の違いは「10ギガ対応ルーターはレンタルと購入どちらがお得?」で比較しています。
WANポートが10GBASE-Tに対応しているか
10ギガ光回線で使うルーターは、WANポートが10GBASE-Tに対応している必要があります。
製品ページでは、次のように書かれています。
- WAN:10Gbps
- INTERNETポート:10Gbps
- 10GBASE-T対応WANポート
- 10GbE WAN
- 10/5/2.5/1Gbps対応
「10ギガ対応」という名前やキャッチコピーだけで判断せず、仕様表でWANポートの規格を確認しましょう。
WANポートが1Gbpsや2.5Gbpsでは、10ギガ光回線を契約しても、インターネット側の通信速度はポートの上限を超えられません。
LANポートの最大速度を確認する
有線接続を重視するなら、LANポートの速度を必ず確認しましょう。
10ギガ対応ルーターのLANポートは、主に次のような構成です。
| LANポートの構成 | 向いている人 |
|---|---|
| 1Gbpsのみ | Wi-Fi中心で使う人 |
| 2.5Gbps+1Gbps | 一般家庭、ゲーム、動画配信 |
| 10Gbps+1Gbps | 高性能PCで高速通信したい人 |
| 10Gbps+2.5Gbps+1Gbps | 複数の高速機器を使う人 |
10Gbps対応LANポートを搭載していても、10Gbpsポートは1つだけという製品が多いため、ポート数も確認してください。
複数のパソコンやNASを10Gbpsでつなぐ場合、ルーターだけではポート数が足りないことがあります。その場合は、10GbE対応スイッチングハブを追加します。
WANとLANに10Gbpsポートが1つずつ必要
10ギガ回線を1台のパソコンで最大限活用したい場合、ルーターには基本的に次の2ポートが必要です。
- ONUと接続する10Gbps対応WANポート
- パソコンと接続する10Gbps対応LANポート
10Gbpsポートが1つしかなく、WAN/LANを切り替えて使う製品もあります。
このタイプは、10GbpsポートをWANに使うと、LAN側が1Gbpsや2.5Gbpsになることがあります。仕様表に「WAN/LAN切替」とある場合は、10Gbpsで同時に使えるポート数を確認しましょう。
Wi-Fi 7・Wi-Fi 6E・Wi-Fi 6から選ぶ
Wi-Fiを中心に使うなら、Wi-Fi規格を確認しましょう。
10ギガ光回線と組み合わせるなら、次の規格が候補です。
| Wi-Fi規格 | 周波数帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| Wi-Fi 7 | 2.4GHz・5GHz・6GHz | 高速通信と低遅延を重視する人向け |
| Wi-Fi 6E | 2.4GHz・5GHz・6GHz | 混雑しにくい6GHz帯を利用できる |
| Wi-Fi 6 | 2.4GHz・5GHz | 対応端末が多く価格を抑えやすい |
これから買うなら、Wi-Fi 7対応ルーターが有力です。
Wi-Fi 7では、最大320MHzのチャネル幅やMLOなどが使われています。MLOは、複数の周波数帯を使う仕組みです。混雑した環境でも、速度や遅延、安定性の改善が期待できます。
ただし、Wi-Fi 7ルーターの機能を活用するには、スマートフォンやパソコン側もWi-Fi 7に対応している必要があります。
端末がWi-Fi 6までしか対応していない場合でもWi-Fi 7ルーターには接続できますが、通信は端末側に合わせてWi-Fi 6になります。
無線LANの最大通信速度だけで選ばない
Wi-Fiルーターの製品ページには、「11,529Mbps」「18,669Mbps」といった大きな数字が掲載されていることがあります。
ただし、この数字が1台のスマートフォンでそのまま出るわけではありません。
製品によっては、2.4GHz帯・5GHz帯・6GHz帯の最大通信速度を合計して表示しています。ただし、これは1台の端末で出る速度ではありません。実際の速度は、端末のアンテナ数や周波数帯、距離、壁の数などで変わります。
ルーターが高性能でも、スマートフォン側の最大通信速度が2Gbpsなら、無線接続で10Gbpsを出すことはできません。
無線LANは最大値だけで判断せず、次の項目も確認しましょう。
- 使用する端末のWi-Fi規格
- 端末の最大通信速度
- 対応する周波数帯
- ルーターのストリーム数
- 6GHz帯への対応
- MLOへの対応
- 有線ポートの速度
有線LANの実効スループットを確認する
10Gbps対応ポートを備えていても、ルーター内部の処理性能が足りなければ、実際の通信速度は伸びません。
確認したいのは、「有線LAN実効スループット」や「ルーター実効スループット」です。
実効スループットは、実際にデータを転送したときの速度の目安です。
製品によっては、WANポートが10Gbpsでも、有線LANの実効スループットは2Gbps台にとどまります。Aterm 7200D8BEも、WAN側は10Gbpsですが、LAN側は2.5Gbpsです。有線LANのローカルルーター実効値は約2,350Mbpsです。
5Gbps以上の通信速度を狙うなら、10GBASE-Tポートの有無に加えて、メーカーが公表している実効スループットも確認してください。
契約する回線のIPv6 IPoEに対応しているか
10ギガ光回線では、IPv6 IPoEを利用するサービスが多くなっています。
ただし、IPv4 over IPv6の方式や必要な設定は、契約する回線事業者やプロバイダーによって異なります。
市販ルーターを買う前に、次の項目を確認しましょう。
- 契約する10ギガ回線で市販ルーターを使用できるか
- プロバイダーのIPv6 IPoEに対応しているか
- IPv4通信に必要な方式へ対応しているか
- ひかり電話を使う場合に指定機器が必要か
- ONUへ直接接続できるか
- ホームゲートウェイの配下で使用する必要があるか
PPPoE接続を使う場合も、10Gbps回線に対応した機器が必要です。対応状況も確認してください。NTT東日本も、フレッツ 光クロスでIPv4・IPv6 PPPoEを使う場合は、10Gbps対応機器を用意し、メーカーに対応状況を確認するよう案内しています。
ルーターの対応表に契約中の回線やプロバイダーが掲載されていない場合は、回線事業者から提供されるレンタルルーターを選ぶのが確実です。
トライバンド対応か確認する
Wi-Fiを中心に使うなら、トライバンド対応ルーターがおすすめです。
トライバンドルーターでは、一般的に次の3つの周波数帯を使えます。
- 2.4GHz帯
- 5GHz帯
- 6GHz帯
2.4GHz帯は壁などの障害物に比較的強いです。一方で、電子レンジやBluetooth機器などの影響を受けやすい傾向があります。
5GHz帯は高速で、比較的混雑しにくい周波数帯です。一方で、壁や床などの障害物には弱い傾向があります。
6GHz帯は対応端末がまだ限られますが、2.4GHz帯や5GHz帯より混雑を避けやすいのが特徴です。
家族で多くの端末を接続する場合や、Wi-Fi 7・Wi-Fi 6E対応端末を使う場合は、6GHz帯を利用できるトライバンドルーターが向いています。
メッシュWi-Fiに対応しているか
戸建て住宅や部屋数の多いマンションでは、ルーター1台だけでは電波が届きにくい場所が出ることがあります。
特に5GHz帯と6GHz帯は、ルーターから離れたり壁を挟んだりすると、通信速度が低下しやすくなります。
広い住宅では、複数のルーターや中継機を連携させるメッシュWi-Fi対応製品が便利です。
メッシュWi-Fiは、住宅内に複数のアクセスポイントを置く仕組みです。端末の位置に合わせて接続先を切り替えます。Wi-Fi 7対応の10ギガルーターにも、メッシュ機能を搭載した製品があります。
ただし、親機と子機を無線でつなぐと、設置環境によって速度が落ちます。可能なら、親機と子機をLANケーブルで接続する有線バックホールがおすすめです。
メッシュWi-Fiでは、親機と子機を無線でつなぐか、有線LANでつなぐかで実効速度が大きく変わります。10ギガ回線向けの配線と設置場所は「10ギガ回線でメッシュWi-Fiを使う方法」で詳しく解説しています。
利用目的別のおすすめルーター構成

高性能PCで5Gbps以上を狙う場合
1台のパソコンで5Gbps以上の通信速度を狙う場合は、次の構成が必要です。
- WANポート:10Gbps
- LANポート:10Gbps
- パソコン:10GbE対応LAN端子
- LANケーブル:Cat6A
- SSD:高速なNVMe SSD
- ルーター:高い有線実効スループット
ルーターを10Gbps対応にしても、パソコン側が1Gbps LANなら、通信速度は最大1Gbpsに制限されます。
10GbE端子がないデスクトップパソコンでは、PCI Express接続の10GbE LANカードを増設できます。
Wi-Fiを中心に使う場合
スマートフォンやノートパソコン、タブレットなどをWi-Fiで接続するなら、次の構成が目安です。
- WANポート:10Gbps
- LANポート:2.5Gbps以上
- Wi-Fi規格:Wi-Fi 7またはWi-Fi 6E
- 周波数帯:トライバンド
- メッシュ機能:住宅の広さに応じて選択
Wi-Fi中心なら、LAN側に10Gbpsポートがなくても、複数の端末で10ギガ回線の帯域を分け合えます。
WANが10Gbps、LANが2.5Gbpsのルーターでも、多くの一般家庭では十分です。
ゲーミングPCを有線接続する場合
ゲーミングPCを有線接続するなら、次の構成が目安です。
- WANポート:10Gbps
- LANポート:2.5Gbps以上
- Wi-Fi規格:Wi-Fi 6以上
- IPv6 IPoE:利用するプロバイダーに対応
オンラインゲームそのものは、10Gbpsもの通信速度を必要とすることはほとんどありません。
ゲームでは最高速度より、Ping値や通信の安定性、パケットロスの少なさが重要です。ゲーム用PCのLANポートが2.5Gbpsなら、ルーター側も2.5Gbps LANに対応していれば十分な場合が多いです。
大容量ゲームのダウンロード時間も短くしたいなら、10Gbps LANに対応したルーターとパソコンを使う価値があります。
複数の10GbE機器を接続する場合
10GbE対応パソコン、NAS、サーバーなどを複数接続するなら、10GbE対応スイッチングハブを使います。
接続例は次のとおりです。
ONU
↓
10ギガ対応ルーター
↓
10GbE対応スイッチングハブ
↓
パソコン・NAS・サーバー
ルーターの10Gbps LANポートが1つでも、そこに10GbE対応ハブをつなげば、複数の機器を10GbEネットワークに接続できます。
ただし、複数の機器が同時にインターネット通信する場合は、10Gbpsの帯域を分け合います。
10ギガ対応のおすすめルーター
10ギガ対応ルーターは、製品ごとに有線ポートの構成や対応するWi-Fiの周波数帯が異なります。
ここでは、10ギガ光回線に接続できる現行モデルから、用途別に選びやすい製品を紹介します。
| 製品 | Wi-Fi規格 | 10Gbps対応ポート | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| バッファロー WXR18000BE10P | Wi-Fi 7・トライバンド | WAN×1・LAN×1 | 幅広い用途で選びやすい |
| TP-Link Archer BE805 | Wi-Fi 7・トライバンド | WAN×1・LAN×1 | Wi-Fi性能と有線10Gbpsを両立したい人 |
| ASUS ROG Rapture GT-BE98 | Wi-Fi 7・クアッドバンド | WAN×1・LAN×1 | ゲームや多数の高速機器に使用する人 |
| NEC Aterm 7200D8BE | Wi-Fi 7・デュアルバンド | WAN×1、LANは最大2.5Gbps | 有線接続は2.5Gbpsで十分な人 |
ルーターによって対応するIPv4 over IPv6の方式が異なります。購入前に、契約する光回線やプロバイダーの対応機種一覧も確認してください。
バッファロー WXR18000BE10P

「バッファロー WXR18000BE10P」は、10ギガ光回線を有線・Wi-Fiの両方で活用したい人に向く、Wi-Fi 7対応ルーターです。
主な仕様は次のとおりです。
- Wi-Fi 7対応
- 2.4GHz・5GHz・6GHzのトライバンド
- 10Gbps対応INTERNETポート×1
- 10Gbps対応LANポート×1
- 1Gbps対応LANポート×3
- Wi-Fi EasyMesh対応
- IPv6 IPoE・IPv4 over IPv6対応
WAN側とLAN側に10Gbps対応ポートを1つずつ備えているため、ONUと10GbE対応パソコンをそれぞれ10Gbpsで接続できます。
バッファローが公表している測定結果では、DHCPモードで9,411Mbps、PPPoEモードで9,361Mbpsとなっています。ただし、実際の速度は契約回線や測定環境によって変わります。
2.4GHz・5GHz・6GHzのトライバンド構成です。Wi-Fi 7やWi-Fi 6E対応端末は6GHz帯を利用できます。EasyMeshにも対応しているため、広い住宅ではルーターや中継機を追加して通信範囲を広げられます。
有線で5Gbps以上を狙いたい人や、国内メーカー製の10ギガ対応ルーターを選びたい人に向いています。
TP-Link Archer BE805

「TP-Link Archer BE805」は、高速なWi-Fiと10Gbpsの有線接続を両立したい人向けのWi-Fi 7対応ルーターです。
主な仕様は次のとおりです。
- Wi-Fi 7対応
- 2.4GHz・5GHz・6GHzのトライバンド
- 10Gbps対応WANポート×1
- 10Gbps対応LANポート×1
- 1Gbps対応LANポート×4
- EasyMesh互換
- MLO対応
規格上の最大通信速度は、6GHz帯が11,520Mbps、5GHz帯が5,760Mbps、2.4GHz帯が1,376Mbpsです。3つを合計すると、理論上は約19Gbpsになります。
WANとLANに10Gbps対応ポートを1つずつ備えているため、10GbE対応パソコンを有線で接続できます。
EasyMeshにも対応しているため、対応するルーターや中継機を追加すれば、住宅内にメッシュWi-Fi環境を構築できます。
ただし、約19Gbpsは3つの周波数帯の最大通信速度を合計した規格値です。1台のスマートフォンやパソコンで19Gbps通信できるわけではありません。
ASUS ROG Rapture GT-BE98

「ASUS ROG Rapture GT-BE98」は、ゲームや大容量通信を重視する人向けのハイエンドルーターです。
主な仕様は次のとおりです。
- Wi-Fi 7対応
- 2.4GHz・5GHz×2・6GHzのクアッドバンド
- 10Gbps対応WANポート×1
- 10Gbps対応LANポート×1
- 2.5Gbps対応ポート×4
- ゲーム通信の優先機能
- AiMesh対応
- MLO対応
10Gbps対応のWAN・LANポートに加え、2.5Gbps対応ポートを4つ搭載しています。10GbE対応パソコンに加え、2.5GbE対応のゲーミングPCやNASなども複数接続しやすい構成です。
5GHz帯を2つ使えるクアッドバンド構成です。多数の端末を接続する場合や、メッシュWi-Fiの無線バックホール用に周波数帯を分けたい場合にも使いやすくなっています。
ただし、本体価格は高く、一般家庭では性能を持て余す可能性があります。ゲームの通信量自体は大きくないため、オンラインゲームだけが目的なら、より安い2.5Gbps対応ルーターでも十分です。
10GbE対応パソコンやNAS、複数の2.5GbE機器を接続し、ポート数や設定機能も重視したい人向けです。
NEC Aterm 7200D8BE

「NEC Aterm 7200D8BE」は、WANが10Gbps、LANが最大2.5GbpsのWi-Fi 7対応ルーターです。
主な仕様は次のとおりです。
- Wi-Fi 7対応
- 2.4GHz・5GHzのデュアルバンド
- 10Gbps対応WANポート×1
- 2.5Gbps対応LANポート×1
- 1Gbps対応LANポート×3
- メッシュ中継機能対応
- MLO対応
WANポートは10Gbpsですが、最速のLANポートは2.5Gbpsです。1台のパソコンを有線接続した場合、リンク速度は最大2.5Gbpsになります。
10ギガ光回線を家族のスマートフォンやパソコンで共有し、有線は2.5Gbps程度出れば十分という人に向いています。
6GHz帯には対応していません。Wi-Fi 7対応製品ですが、利用できる周波数帯は2.4GHzと5GHzです。6GHz帯を省くことで、本体をコンパクトにしたと説明されています。
1台のパソコンで5Gbps以上を出したい人や、Wi-Fi 7の6GHz帯を利用したい人には適していません。
迷ったらWXR18000BE10Pが有力
10ギガ回線を有線・Wi-Fiの両方で活用したいなら、「バッファロー WXR18000BE10P」が有力です。
WAN・LANの両方に10Gbps対応ポートがあります。Wi-Fi 7の6GHz帯やEasyMeshにも対応しています。また、国内の主要なIPv6 IPoE・IPv4 over IPv6サービスは、メーカーが対応確認済みの一覧を公開しています。
用途別の目安は次のとおりです。
- 有線10Gbpsと国内回線への対応を重視:WXR18000BE10P
- Wi-Fi 7の無線性能を重視:Archer BE805
- ゲーム機能やマルチギガポート数を重視:GT-BE98
- 有線接続は2.5Gbpsまででよい:Aterm 7200D8BE
価格だけで決めず、LAN側にも10Gbpsポートが必要か、6GHz帯を使うか、契約回線のIPv4 over IPv6方式に対応しているかを確認しましょう。
10ギガ対応ルーターと一緒に必要な機器
10ギガ光回線の性能を引き出すには、ルーター以外の機器も対応している必要があります。
Cat6AのLANケーブル
10Gbps接続では、Cat6AのLANケーブルを選ぶのが基本です。
Cat6でも、条件によっては10Gbpsで通信できます。ただし、通信距離や周囲のケーブルから受けるノイズの影響があります。Cat6Aは、10GBASE-Tで最長100mの通信に対応します。
家庭用でも、これから新しく買うならCat6Aがおすすめです。
Cat7やCat8を選ぶ必要性は高くありません。一般家庭の10GBASE-T環境なら、適切なCat6Aケーブルで十分です。
2.5GbE・10GbE対応LAN端子
パソコンやNAS側のLAN端子も確認しておきましょう。
| 端末側のLAN規格 | 最大通信速度 |
|---|---|
| 1000BASE-T | 1Gbps |
| 2.5GBASE-T | 2.5Gbps |
| 5GBASE-T | 5Gbps |
| 10GBASE-T | 10Gbps |
ノートパソコンでは、USB4やThunderbolt対応のマルチギガビットLANアダプターを使う方法もあります。
ただし、USB端子や変換アダプターの仕様によって速度が制限されるため、「10Gbps対応」という表記だけでなく、インターフェースの実効速度も確認してください。
高速なストレージ
大容量データを高速でダウンロードしたり、NASとの間で転送したりする場合は、ストレージの速度も影響します。
10Gbpsは理論上、1秒あたり約1.25GBの転送量に相当します。
実際の通信では理論値どおりにはなりませんが、HDDやSATA SSDの速度によっては、ネットワークより先にストレージがボトルネックになる可能性があります。
数Gbps以上を活かすなら、NVMe SSDを搭載したパソコンが適しています。
10ギガ対応ルーター選びでよくある失敗
「10ギガ対応」の表記だけで購入する
よくあるのは、WANポートとLANポートを確認せずに購入してしまうケースです。
WANだけが10GbpsでLAN側がすべて1Gbpsの製品では、1台の有線端末で1Gbpsを超えられません。
仕様表では「WAN」と「LAN」を分けて確認してください。
Wi-Fiの理論値を実際の速度だと思う
無線LANの最大通信速度は、理想的な条件での規格上の数値です。
ルーターに「最大11Gbps」と書かれていても、1台のスマートフォンで必ず11Gbps出るわけではありません。
端末側の対応規格やアンテナ数によっては、最大通信速度が1Gbps台から数Gbps程度にとどまることもあります。
パソコン側のLAN端子を確認していない
ルーターのLANポートが10Gbpsでも、パソコン側が1Gbps LANなら、接続速度は1Gbpsになります。
Windowsのネットワーク設定などでリンク速度を確認し、必要に応じて2.5GbEや10GbE対応LANカードを導入しましょう。
古いLANケーブルをそのまま使用する
ONU、ルーター、パソコンが10Gbpsに対応していても、途中で使っているLANケーブルに問題があると、1Gbpsでリンクしたり、通信が不安定になったりすることがあります。
10Gbps環境を整えるなら、ONUからルーター、ルーターからパソコンまでのLANケーブルをCat6Aにそろえると安心です。
高性能ルーターを1台置けば家中高速になると思う
高性能ルーターでも、電波が壁や床を通過すると通信速度は低下します。
特に、戸建ての1階と2階、鉄筋コンクリート住宅、細長い間取りでは、ルーター1台で全室をカバーできない場合があります。
ルーターの性能だけで判断せず、設置場所やメッシュWi-Fiの利用も検討しましょう。
10ギガ対応ルーターはどのような人に必要か
10ギガ対応ルーターは、次のような使い方をする人に向いています。
- 10ギガ光回線を契約している
- 大容量ゲームを頻繁にダウンロードする
- 4K・8K動画などの大容量データを扱う
- クラウドストレージへ大量のデータをアップロードする
- 家族で多数の端末を同時に使用する
- 高速なNASを使用する
- 複数のパソコンで高速通信する
- Wi-Fi 7対応端末を所有している
Webサイトの閲覧や動画視聴、一般的なオンラインゲームが中心なら、最上位ルーターは必要ない場合があります。端末が1Gbpsまでしか対応していない場合も、高価な製品との違いを感じにくい可能性があります。
その場合は、WANが10Gbps、LANが2.5Gbpsで、Wi-Fi 6またはWi-Fi 7に対応した中位クラスのルーターでも十分です。
まとめ
10ギガ対応ルーターを選ぶときは、「10ギガ対応」という表記だけで判断せず、WANポートとLANポートの仕様を個別に確認しましょう。
1台のパソコンで5Gbps以上の速度を狙う場合は、WAN・LANの両方に10Gbpsポートを搭載したルーターが必要です。
Wi-Fi中心なら、WANが10Gbps、LANが2.5Gbpsで、Wi-Fi 7またはWi-Fi 6Eに対応したルーターが候補です。
10ギガ光回線の性能を引き出すには、ルーター以外の機器も重要です。LANケーブルやパソコンのLAN端子、スイッチングハブ、ストレージなども高速通信に対応させる必要があります。
最後に、10ギガ対応ルーター選びのチェック項目をまとめます。
- WANポートは10GBASE-T対応か
- LANポートは2.5Gbpsまたは10Gbpsに対応しているか
- WAN・LANで10Gbpsポートを同時に使用できるか
- 有線LANの実効スループットは十分か
- 契約する回線のIPv6 IPoEに対応しているか
- Wi-Fi 7・Wi-Fi 6E・Wi-Fi 6のどれに対応しているか
- 使用するスマートフォンやパソコンも同じ規格に対応しているか
- 住宅の広さに応じてメッシュWi-Fiを利用できるか
有線接続で10Gbpsを活用したいなら、「WAN 10Gbps+LAN 10Gbps」を最低条件に選びましょう。
関連ページ
あわせて、次のページも参考にしてください。
- 10ギガ光回線に変更するときに必要な機器一覧
- 10ギガ光回線は本当に必要?1ギガで十分な人との違い
- 10Gbps対応の光回線を比較:NURO・ドコモ・au・コミュファ・eo光を分析
- 光回線10Gbpsを契約するメリット:在宅ワーク・ネット授業・配信で役立つ


