コラム

10ギガ対応ルーターはレンタルと購入のどちらがお得?損益分岐と5年総額で比較

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最終更新日:2026年8月27日

10ギガ光回線を申し込むとき、迷いやすいのがルーターを月額で借りるか、市販品を購入するかです。月額550円なら安く見えますが、5年間では33,000円になります。一方、購入品は2万円台から見つかるものの、「10ギガ対応」と書かれていても、10Gbpsなのは回線側のWANポートだけという製品があります。

無料・月190円の譲渡型・2~3年以内の利用ならレンタルが有力で、月550~880円を4年以上払い、必要な接続方式とポート構成が決まっている人は購入を比較する価値があります。

ただし、「NURO 光」や「SoftBank 光・10ギガ」など、事業者指定機器の利用が前提となる回線では、購入品だけに置き換えてレンタル料をなくせない場合があります。本記事では2026年8月27日時点の公式料金と機器仕様を使い、1年・2年・3年・5年の総額、故障、電気代、乗り換え、返却費用、10GbEスイッチまで含めて判断します。

先に確認したい関連ページ:10ギガ対応ルーターを無料レンタルできる光回線の比較10ギガ対応ルーターの選び方

料金だけなら「月額×利用月数」と購入総額の損益分岐で決める

同等性能の機器を比較できるなら、「購入総額÷月額レンタル料」で求めた月数より長く使う場合に購入が有利です。

利用条件第一候補主な理由
指定ルーターが無料または利用必須提供機器市販品を買っても指定機器を外せない場合がある
月190円で37カ月後に譲渡レンタル譲渡型支払総額は7,030円で止まる
月550円・利用予定3年未満レンタル3年総額は19,800円。故障交換と接続サポートも得やすい
月550円・4年以上・購入品が3万円前後購入を比較単純計算の損益分岐は55カ月
月880円・購入品が3万円前後3年目前後から購入を比較単純計算の損益分岐は35カ月
PCとNASなど2台以上を10GbE接続ポート構成から選ぶルーター代より10GbEスイッチ代が大きくなる場合がある
近いうちに回線・プロバイダーを変更するレンタルIPv4 over IPv6方式の不一致と買い直しを避けやすい

ここでいう「同等性能」には、Wi-Fi規格だけでなく、WANとLANの両方に必要な速度があるか、契約先のIPv4 over IPv6方式に対応するか、ひかり電話を使えるかまで含みます。安い購入品と高機能なレンタル品を比べると、損益分岐は意味を持ちません。

最初に確認:そもそもレンタルと購入を自由に選べる回線か

レンタルと購入を自由に選びやすいのは主にフレッツ 光クロスと一部の光コラボであり、すべての10ギガ回線で二者択一になるわけではありません。

代表例機器の扱い購入前の注意点
フレッツ 光クロス対応ルーターをレンタルまたは自己調達プロバイダーのIPoE・IPv4 over IPv6方式を確認する
ドコモ光 10ギガドコモの月550円レンタル、プロバイダー提供品、自己調達など選ぶプロバイダーに月190円譲渡型や優待販売がないか確認する
SoftBank 光・10ギガホームゲートウェイ(S)月550円の契約・接続が必要市販ルーターを追加しても指定機器の料金は消えない
NURO 光 10ギガルーター一体型ONUを無料貸与NUROのONUを外して市販ルーターだけでは利用できない
auひかり ホーム10ギガホームゲートウェイを利用。内蔵Wi-Fiは月660円内蔵Wi-Fiを使わず、市販品をアクセスポイントとして追加する方法も比較する

SoftBank公式は、10ギガ利用時にホームゲートウェイ(S)月550円の申し込みと接続が必要と案内しています。NURO公式も、無料貸与されるONUが必須で、市販ルーターだけには置き換えられないと説明しています。この場合の現実的な選択肢は「レンタルか購入か」ではなく、「提供機器だけで使うか、提供機器の下に市販アクセスポイントやメッシュWi-Fiを足すか」です。

回線ごとの機器条件は、10ギガ光回線おすすめ8社の比較でも確認できます。

代表的なレンタル・譲渡・購入プランを比較

「月額払い」でも、純粋なレンタル、一定期間後に所有権が移るレンタル譲渡型、分割購入の3種類があり、解約時の扱いが異なります。

契約形態料金無線規格有線ポートの要点終了時
NTT・ドコモ系 XG-100NE純粋なレンタル月550円Wi-Fi 6WAN 10Gbps×1、LAN 10Gbps×1、LAN 1Gbps×3返却が必要
GMOとくとくBB×ドコモ光 Archer BE450Wレンタル譲渡型月190円を37カ月、総額7,030円Wi-Fi 710Gbps WAN/LAN共用×1、2.5Gbps WAN/LAN共用×1、1Gbps×338カ月目以降は料金なし・所有権譲渡
So-net Aterm 7200D8BE純粋なレンタル月880円Wi-Fi 7WAN 10Gbps×1、LAN 2.5Gbps×1、LAN 1Gbps×3返却が必要
@nifty Archer BE720048回の分割購入総額18,240円Wi-Fi 710Gbps WAN/LAN共用×1、2.5Gbps WAN/LAN共用×1、1Gbps×3完済後に所有権移転。途中退会は残額一括
@nifty WXR18000BE10P48回の分割購入総額56,640円Wi-Fi 7WAN 10Gbps×1、LAN 10Gbps×1、LAN 1Gbps×3完済後に所有権移転。途中退会は残額一括
BIGLOBE Deco BE8548回の分割購入総額58,080円Wi-Fi 710Gbps WAN/LANポートを2基搭載途中退会は残額一括

料金と提供機種は2026年8月27日に各社公式ページで確認しました。キャンペーン、在庫、対象契約、提供機種は変更されます。So-netは掲載機種と異なる機種が届く場合があると明記しているため、申し込み時にも仕様を確認してください。

月190円の譲渡型は、一般的な月550円レンタルとは別物

GMOとくとくBBの月190円プランは37カ月で支払いが止まり、総額7,030円で所有権が移るため、通常の市販品購入より安い条件です。

ただし、37カ月より前に解約した場合は返却が必要です。GMO公式では、期限までに返却を確認できない場合の補償料を22,000円としています。また、10GbpsポートはWAN/LAN共用の1基なので、10ギガ回線への接続に使うと、端末側で利用できる最速ポートは2.5Gbpsです。有線1台で10Gbpsリンクが必要な人にとっては、XG-100NEと同等ではありません。

月額表示でも分割購入なら、途中解約で残額がなくなるわけではない

@niftyの月380円×48回などはレンタルではなく分割購入で、回線や@nifty IDを途中で解約すると残金が一括請求されます。

月額だけを見るとレンタルより安く見えますが、48カ月分の支払義務があります。反対に、完済後は返却不要で、他社回線でも対応方式が合えば再利用できます。契約形態は料金の安さと同じくらい重要です。

1年・2年・3年・5年の総額を独自計算

5年総額は、月550円レンタルが33,000円、月880円レンタルが通常52,800円、月190円・37カ月後譲渡型が7,030円です。

調達方法1年2年3年5年5年後の所有権
月550円レンタル6,600円13,200円19,800円33,000円なし
月880円レンタル10,560円21,120円31,680円52,800円なし
月880円・最初の2カ月無料を単純適用8,800円19,360円29,920円51,040円なし
月190円・37カ月後譲渡2,280円4,560円6,840円7,030円あり
18,240円で購入18,240円18,240円18,240円18,240円あり
30,000円で購入30,000円30,000円30,000円30,000円あり
56,640円で購入56,640円56,640円56,640円56,640円あり

購入欄は、故障時の買い替え、売却額、電気代、分割手数料を含めない単純比較です。So-netの単体申込ページには最大2カ月無料の特典が掲載されていますが、接続サービスと同時申込では特典が異なる場合があるため、契約画面の金額を優先してください。

購入価格別の損益分岐

月550円との単純な損益分岐は、2万円の製品で37カ月、3万円で55カ月、5万円で91カ月です。

購入総額月550円との損益分岐月880円との損益分岐月190円・37カ月後譲渡型との比較
20,000円37カ月23カ月譲渡型は7,030円で止まるため追い越さない
30,000円55カ月35カ月譲渡型は7,030円で止まるため追い越さない
50,000円91カ月57カ月譲渡型は7,030円で止まるため追い越さない

計算式は「購入総額÷レンタル月額」を端数切り上げしたものです。無料期間がある場合は、実際に料金が発生する月数だけで計算します。

回線料金、工事費、機器代をまとめて比べる場合は、10ギガ光回線の必要機器を含めた総額比較も参照してください。

「10ギガ対応」の購入品がレンタル品と同等とは限らない

10Gbps対応WANポートが1基あるだけでは、有線PCを10Gbpsで接続できません。

10ギガ回線を受けるポートがWAN、PCやNASへ出すポートがLANです。1台の有線端末で1Gbpsを超えたいなら、WAN側だけでなくLAN側も2.5Gbps、5Gbps、10Gbpsのいずれかに対応している必要があります。

ポート構成10ギガ回線への接続有線端末の上限向いている使い方
WAN 10G+LAN 1G可能1台あたり最大1GbpsWi-Fi中心、複数端末で回線を分け合う
WAN 10G+LAN 2.5G可能1台あたり最大2.5Gbps一般的なマルチギガPC、Wi-Fi 7
WAN 10G+LAN 10G可能1台で10Gbpsリンク可能10GbE PC、NAS、大容量転送
10G WAN/LAN共用×110GポートをWANに使う別のLANポート仕様に依存商品名だけでなく残るLANポートの確認が必須

例えば、BIGLOBEが販売するWXR9300BE6PはWi-Fi 7と10ギガ回線に対応しますが、公式仕様ではWANが10Gbps、LANは1Gbps×4です。一方、NTTのXG-100NEはWi-Fi 6ながら、WANとLANに10Gbpsポートを1基ずつ備えます。「Wi-Fi 7だから上位」「購入品だから高速」とは一概にいえません。

選び方の詳細は、WAN・LANポートとWi-Fi規格から選ぶ10ギガルーターガイドで確認してください。

独自分析1:PCとNASを10GbE接続するならスイッチ代まで加える

10GbE端末が2台以上ある家庭では、ルーターのレンタル料より、追加する10GbEスイッチの価格が総額を左右する場合があります。

XG-100NEの10Gbps対応LANポートは1基です。PCとNASをどちらも10GbEで接続し、相互に高速転送したい場合は、10GbEスイッチを1基追加する構成が分かりやすくなります。2026年8月27日時点の一例として、全5ポートが10Gbps対応のBUFFALO LXW-10G5はAmazonで参考価格35,980円と表示されています。

構成5年間の機器費例10GbE端末注意点
XG-100NEだけレンタル33,000円1台LAN 10Gは1基
XG-100NE+5ポート10Gスイッチ68,980円複数台スイッチの消費電力とファン音も増える
10G WAN+10G LANを持つ購入ルーター製品価格のみでは10G端末1台通常1台複数台なら結局スイッチが必要
10G WAN/LANを複数備える購入ルーター高価格になりやすい製品の残りポート数まで必要ポート数を満たせばスイッチを省ける

「購入すればスイッチ不要」とは限りません。ルーターのWANに1基使った後、LAN側に何基の10Gbpsポートが残るかを数えてください。NAS転送ではストレージ速度も影響するため、10GbEとSSD速度の関係も確認すると過剰投資を防げます。

独自分析2:電気代の差が5年間の損益分岐を動かす

24時間稼働するルーターは、実測平均消費電力が5W違うだけで、5年間の電気代に約6,789円の差が出ます。

家電公取協の目安単価31円/kWhを使うと、差額は次のように計算できます。

  • 平均5W差:0.005kW×24時間×365日×31円=年間約1,358円、5年約6,789円
  • 平均10W差:0.010kW×24時間×365日×31円=年間約2,716円、5年約13,578円

NTTのXG-100NEは最大35W、BUFFALO WXR9300BE6Pは最大23.5W、Aterm 7200D8BEは最大約25Wと公表されています。ただし、最大消費電力は通常時の実測値ではなく、製品間で測定条件も同じとは限りません。最大値だけを引き算して電気代を断定せず、可能ならワットモニターで1週間以上測定してください。

10GbE機器の発熱と設置方法は、10GbE機器の熱対策も参考になります。

独自分析3:買い替え確率を入れると「4年以上なら購入」が崩れる

3万円の購入品と月550円レンタルの5年差は3,000円しかなく、5年間に25,000円の買い替えが発生する確率を12%より高いと見るなら、期待値ではレンタルが安くなります。

これは実際の故障率を示す統計ではなく、判断用のシナリオ計算です。購入品の5年期待費用を「30,000円+買い替え確率×25,000円」とし、月550円レンタルの5年総額33,000円と比べます。

5年以内の買い替え確率購入の期待費用月550円レンタルとの差
0%30,000円購入が3,000円安い
10%32,500円購入が500円安い
12%33,000円同額
30%37,500円レンタルが4,500円安い
50%42,500円レンタルが9,500円安い

買い替えの原因には、自然故障だけでなく、回線変更後のIPv4 over IPv6方式に非対応、必要なVPN機能がない、メッシュ機能を変えたい、Wi-Fi規格を更新したいといった事情も含められます。反対に、5年後に5,000円で売却できると仮定すれば購入側の期待費用は5,000円下がるため、購入が有利になる範囲は広がります。

独自分析4:最初の3カ月だけ借りてから買う方法もある

月550円のルーターを3カ月試す費用は1,650円で、3万円の買い間違いを避けられる確率が5.5%を超えると考えるなら、期待値上は試用に意味があります。

開通直後は、回線側が遅いのか、ルーターが足りないのか、Wi-Fiの設置場所が悪いのかを判断しにくいものです。まず対応確認済みのレンタル機器で開通させ、次の項目を3カ月記録してから購入品を決めると、過剰な機種を選びにくくなります。

  1. 有線10GbEで朝・夜に3回ずつ速度を測る
  2. 家の各部屋でWi-Fi速度とPingを測る
  3. 同時接続台数と、遅くなる時間帯を記録する
  4. PC・NASで2.5Gbps超が本当に必要か確認する
  5. ポート開放、VPN、ペアレンタルコントロールなど必要機能を洗い出す

この方法は、レンタルを途中解約でき、返却費用が高くない契約に向きます。開通時に申し込まないと適用されない特典もあるため、先に条件を確認してください。測定手順は、10ギガ開通後の確認チェックリストを使うと整理しやすくなります。

ひかり電話を使うなら「無料の有線HGW+市販AP」も比較する

ひかり電話を契約する人は、ルーターを購入する前に、ホームゲートウェイの有線機能が無料または割安になるかを確認してください。

NTT西日本のフレッツ 光クロスでは、ひかり電話を契約し、XG-100NEの無線LANを使わない場合はホームゲートウェイが無料、無線LANを使う場合は月110円と案内されています。ただし、ひかり電話の基本プラン自体に月550円が必要です。固定電話が不要な人が、ルーター代を下げる目的だけで契約すると総額は下がりません。

ドコモ光電話でも、無線LAN機能を使わない電話対応ルーターは無料です。ただし、10ギガ対応ルーターの無線LAN機能を使う場合は月550円です。このため、固定電話が必要な家庭では、無料の有線ホームゲートウェイをルーターとして使い、市販Wi-Fi機器をアクセスポイントモードで追加する構成も候補になります。

この構成なら、ひかり電話と回線接続は事業者機器へ任せ、Wi-Fiだけを必要な規格へ更新できます。一方、機器が2台になり、消費電力、設置場所、二重ルーター設定の管理が増える点はデメリットです。

過去事例:レンタル機器は更新されても最新規格になるとは限らない

レンタルの「更新」にはファームウェア更新と機器交換があり、前者が続いてもWi-Fi 6の機器がWi-Fi 7へ変わるわけではありません。

XG-100NEは2020年からファームウェア更新履歴があり、NTT西日本は2026年7月にも新しいファームウェアを公開しています。自動更新に対応し、接続性や操作性が改善されてきた点はレンタル機器の安心材料です。一方、ハードウェアはWi-Fi 6、LAN側10Gbpsは1基という構成のままです。

対照的に、SoftBankは2025年4月にWi-Fi 7対応のホームゲートウェイ(S)を10ギガ向けに提供開始しました。So-netも現在はWi-Fi 7対応Atermを有料レンタルしています。過去事例から分かるのは、「レンタルなら常に古い」「レンタルなら自動的に最新」という両方の見方が正しくないことです。

購入前には、Wi-Fi 7は10ギガ回線に必要かも確認してください。Wi-Fi 7対応端末が少なく、有線中心なら、規格名だけのために高額製品を買う効果は限定的です。

レンタルのメリットとデメリット

レンタルは初期費用と選定ミスを抑えやすい一方、長期料金、返却義務、機種を選べない点が弱点です。

メリットデメリット
契約回線での動作確認が取りやすい月額が長期間続く純粋レンタルがある
自然故障時に交換してもらいやすいWi-Fi規格やポート構成を選べない場合がある
初期設定と問い合わせ先を一本化しやすい解約時に本体・ACアダプターなどの返却が必要
短期利用や転居予定と相性がよい返却送料が自己負担の事業者がある
ファームウェアが自動更新される機種がある未返却違約金・補償料が発生する場合がある

具体例として、So-netのWi-Fi 7ルーターは解約翌月末までの返却が必要で、送料は利用者負担、未返却違約金は15,000円です。故意・過失による有償交換手数料は14,740円とされています。「レンタルなら壊しても必ず無料」ではありません。

購入のメリットとデメリット

購入は機能と構成を自由に選べ、長期利用後も資産が残る一方、接続方式の確認、設定、故障対応を自分で負います。

メリットデメリット
Wi-Fi 7、複数10GbE、VPNなどを選べる初期費用が高い
長期利用では月額レンタルを上回らないIPv4 over IPv6方式が合わないと接続できない
回線変更後も再利用・売却できる場合がある保証終了後の故障は修理・買い替えが必要
詳細設定やセキュリティ機能を選びやすい設定トラブルの問い合わせ先が分かれやすい
返却を忘れる心配がない規格の更新で価値が下がる

購入前には、v6プラス、transix、OCNバーチャルコネクト、クロスパスなど、契約先の方式を確認してください。自宅サーバーやオンラインゲームでポート開放が必要な場合は、ルーター機種だけでなく回線側の共有IPv4方式も影響します。詳しくは、IPv4 over IPv6でポート開放できない理由と対処法を参照してください。

反証:よくある決め方をそのまま使えない理由

「4年以上なら購入」「設定が苦手ならレンタル」という二択だけでは、指定機器、譲渡型、ポート不足、ひかり電話を見落とします。

「4年以上使うなら必ず購入が安い」への反証

月550円の5年総額は33,000円ですが、WANとLANを別々に10Gbps対応させたWi-Fi 7購入品が5万円を超える例もあります。

購入品が3万円で故障せず、同じ回線で5年使えれば購入が安くなります。しかし、実際の性能がレンタル品より低い、買い替えが発生する、10GbEスイッチが必要になる場合は逆転します。

「レンタルなら最新機種へ無料交換される」への反証

自然故障時の交換と、新規格へのアップグレードは別です。

故障交換で同等機種が届くことはあっても、Wi-Fi 6からWi-Fi 7への希望交換が保証されているわけではありません。機種変更条件と交換費用を契約先へ確認してください。

「Wi-Fi 7なら10ギガを使い切れる」への反証

Wi-Fi 7の理論値は実効速度ではなく、端末側の対応ストリーム数、周波数帯、距離、壁、混雑で速度が下がります。

また、ルーターがWi-Fi 7でも、有線LANが1Gbpsなら有線PCは1Gbpsを超えません。規格名ではなく、自分が使う端末とポートを基準に選んでください。

「レンタルは返すだけなので追加費用がない」への反証

返却送料、付属品不足、期限超過、故意・過失の故障は有料になる場合があります。

返却先、期限、送料負担、本体以外に返す物、未返却時の金額を申し込み前に保存しておきましょう。

利用者別のおすすめ

最適解は契約年数より、「回線の自由度」「必要な有線速度」「停止時間を許容できるか」で分かれます。

利用者像おすすめ判断理由
初めて10ギガを契約するまずレンタル開通と宅内機器の問題を切り分けやすい
2年以内に引越し・乗り換え予定レンタル購入品の互換性と売却の手間を避けやすい
月190円・37カ月後譲渡を利用できる譲渡型レンタル総額7,030円。ただし有線は最大2.5Gbpsになる構成
10GbE PCを1台つなぐXG-100NEまたは10G WAN+10G LAN購入品LAN側10Gbpsが必要
PCとNASを10GbE接続する複数10Gポート製品または10Gスイッチルーター単体の10G LAN 1基では足りない
仕事で停止時間を短くしたいレンタル+予備経路交換窓口を確保し、スマホテザリングなども用意する
同じ回線を5年以上使い、詳細設定も自分でできる購入対応方式を確認できれば長期費用を固定しやすい
NURO・SoftBankなど指定機器が前提提供機器+必要なら市販AP購入品だけに置き換えられない

申し込み前のチェックリスト

購入ボタンを押す前に、料金、所有権、ポート、接続方式、返却条件を同じ表へ書き出してください。

順番確認項目確認する内容
1指定機器が必須か確認する市販品だけに置き換えられる回線かを調べます。
2月額の終了条件を確認する純粋レンタル、譲渡型、分割購入を分けます。
3利用予定月数を決める1年、2年、3年、5年の総額を計算します。
4WANとLANを別々に確認する10GbpsポートをWANに使った後、端末側に何Gbps残るかを確認します。
5IPv4 over IPv6方式を確認する契約プロバイダーの対応表で型番を照合します。
6ひかり電話を確認するホームゲートウェイの機器料が無料・割引になるかを調べます。
7追加機器を足すメッシュ子機、10GbEスイッチ、LANアダプター、Cat6Aケーブルを総額へ入れます。
8故障条件を確認する保証年数、自然故障、過失故障、交換中の代替機を確認します。
9返却条件を保存する期限、送料、付属品、未返却違約金をスクリーンショットで残します。
10開通後に測る有線とWi-Fiを分け、朝・夜・別端末で比較します。

    よくある質問

    料金の逆転時期だけでなく、ポート構成、故障、別回線での再利用まで確認すると選び間違いを減らせます。

    月550円のレンタルと3万円の購入は何年で逆転しますか?

    単純計算では55カ月目にレンタル累計が3万円を超えるため、約4年7カ月が損益分岐です。

    故障、売却額、電気代、返却費用は含みません。同じWi-Fi規格、同じ10Gbpsポート構成、同じ接続方式に対応する機器同士で比較してください。

    10ギガ対応と書かれた安いルーターを買えばよいですか?

    商品名だけで選ばず、10Gbps対応がWANだけか、LANにもあるかを確認してください。

    WANだけ10Gbps、LANが1Gbpsの機種では、有線端末1台の通信は最大1Gbpsです。Wi-Fi中心なら適する場合もあります。

    レンタルルーターが故障したら必ず無料交換ですか?

    自然故障は無償交換の対象になりやすい一方、落下、水濡れ、破損など故意・過失と判断された故障は有料になる場合があります。

    交換条件は事業者ごとに異なります。申込規約と機器補償の範囲を確認してください。

    購入したルーターは別の10ギガ回線でも使えますか?

    物理ポートが対応していても、移行先のIPoE・IPv4 over IPv6方式に非対応なら、そのままでは利用できません。

    メーカーの動作確認済みサービス一覧で、回線名とプロバイダー名の両方を確認します。NUROなど指定ONUが必須の回線では、市販品を配下のアクセスポイントとして使う形になる場合があります。

    レンタル品の下に市販ルーターをつないでもよいですか?

    多くの場合は可能ですが、市販品をアクセスポイント・ブリッジモードにしないと二重ルーターになることがあります。

    ポート開放、オンラインゲーム、VPN、IPv6通信へ影響するため、提供機器と市販品の両方をルーターモードで使う必要がない限り、片方をアクセスポイントとして設定します。

    まとめ:最安ではなく「必要機能を満たす5年総額」で選ぶ

    無料・月190円譲渡型・短期利用・回線変更予定ならレンタルが有力で、月550~880円を長期利用し、接続方式と必要ポートが確定しているなら購入が有力です。

    ただし、月550円レンタルのXG-100NEはWi-Fi 6でも、WANとLANに10Gbpsポートを1基ずつ備えます。安いWi-Fi 7購入品がWAN 10Gbps・LAN 1Gbpsなら、有線性能はレンタル品より下がります。反対に、Wi-Fi 7や複数のマルチギガポート、VPN、メッシュなど明確な目的があれば、購入価格の差には意味があります。

    最終的には、次の式で同じ機能を持つ候補同士を比較してください。

    レンタル総額=月額×有料月数+返却送料+追加機器

    購入総額=購入価格+故障・買い替え期待額+追加機器+電気代差-売却見込額

    ルーター本体だけでなく、回線の必須機器、10GbEスイッチ、ひかり電話、解約時の返却まで含めて比較すると、本当に安い選択が見えます。

    関連ページ

    ルーター選びだけでなく、回線総額と宅内機器を続けて確認すると、10ギガ契約後の追加出費を減らせます。

    主な参考情報

    料金、特典、提供機種は変更されるため、申し込み直前に各公式ページを再確認してください。