auひかりプラスが9月17日開始 光回線+5Gのハイブリッドは何が変わる?
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最終更新日:2026年9月16日
KDDIは2026年9月17日午前9時から、新サービス「auひかりプラス」の提供を始めます。
最大の特徴は、光回線の工事前からau 5Gでネットを使えることです。光回線の開通後は、同じルーターのまま光回線へ切り替わります。
光回線で障害が起きたときは、5Gを予備回線として使えます。ただし、サービス開始時点では、障害を完全に自動検知する仕組みにはなっていません。
auひかりプラスは、光と5Gを足して速度を上げるサービスではなく、状況に応じて回線を切り替えるサービスです。
この記事では、料金や対応エリアだけでなく、どの障害なら5Gで復旧できるのかも整理します。費用は2026年9月16日時点の税込価格です。
auひかりプラスで変わることを先に整理
大きく変わるのは、光回線が開通するまでの「ネットを使えない期間」を5Gで埋められることです。
一般的な光回線は、工事が終わるまで使えない場合があります。その間、レンタルWi-Fiなどを別に手配しなければならないこともありました。
auひかりプラスなら、専用ルーターをコンセントにつなぐだけで、光工事の前からau 5Gで通信できます。
| 比較項目 | 一般的な光回線 | auひかりプラス |
|---|---|---|
| 工事前 | 原則として利用できない | au 5Gで利用できる |
| 光開通後 | 光回線を利用 | 自動で光回線の契約へ移る |
| 光回線の障害時 | 復旧まで待つことが多い | au 5Gへ切り替えられる |
| 宅内Wi-Fi | 機器により異なる | Wi-Fi 7に対応 |
| 対応する光網 | サービスごとに決まる | KDDI網と提携光回線に対応 |
スマートフォンやパソコンは、工事前と工事後でWi-Fi設定を変える必要がありません。工事の前後で同じルーターを使えます。
auひかりプラスとは?提供開始日とサービス構成
提供開始日は2026年9月17日で、サービス開始時点の対応プロバイダはBIGLOBE、So-net、@niftyです。
ただし、受付開始時期や料金はプロバイダで異なります。申し込む前に、選んだ窓口の条件を確認してください。
サービスは、次の5種類です。
- auひかりプラス ホーム10ギガ
- auひかりプラス ホーム
- auひかりプラス マンション10ギガ
- auひかりプラス マンション
- auひかりプラス ワイヤレス
光回線は10ギガと1ギガから選べます。実際に選べるプランは、住所や建物の設備によって変わります。
3種類の回線を1つのサービスへまとめる
auひかりプラスは、KDDIの光回線、NTT東西系の提携光回線、auのモバイル回線を組み合わせたサービスです。
| タイプ | 使う回線 | 主な役割 |
|---|---|---|
| タイプ1 | KDDIの光回線 | 戸建て向けの光通信 |
| タイプ2 | au 5G・4G LTEなど | 工事不要のワイヤレス |
| タイプ3 | NTT東西の光コラボ回線 | 光の提供範囲を広げる |
従来のauひかりを利用しにくかった地域でも、タイプ3なら提供できる可能性があります。ただし、全国で一律に10ギガを使えるわけではありません。
10ギガは一部エリアだけです。建物によっては、1ギガやワイヤレスになる場合もあります。
光回線と5Gはどのように切り替わる?
専用のハイブリッドホームルーターが、光回線とモバイル回線の両方に接続する仕組みです。
利用の流れは、工事前、光回線の開通後、障害発生時の3段階に分けると分かりやすいです。
| 時期・状態 | 使う回線 | 利用者の作業 |
|---|---|---|
| ルーター到着後 | au 5G | 電源を入れて利用開始 |
| 光回線の開通後 | 光回線 | 契約の切り替え手続きは不要 |
| 光回線の障害時 | au 5Gへ切り替え | 開始時点では操作が必要 |
工事前は5Gでつなぐ
専用ルーターが届けば、光工事の日を待たずにネットを始められます。
引っ越し直後や、工事が混みやすい春には特に便利です。別契約のホームルーターを用意する手間も減らせます。
ただし、5Gの速度と安定性は設置場所で変わります。窓から離れた部屋や高層階、地下などでは電波が弱くなる場合があります。
光開通後は光回線が中心になる
光回線の開通後は、5Gと光を同時に束ねるのではなく、通常は最大10Gbpsの光回線を使います。
「10Gbpsの光に5Gの速度が上乗せされる」と考えるのは誤りです。5Gは、開通待ちの期間と障害時を支える役割です。
なお、最大10Gbpsは規格上の数値です。実測速度は、端末、LANポート、ケーブル、Wi-Fi環境によって下がります。
光障害時は5Gへ切り替えられる
サービス開始時点では、光障害を検知して必ず自動で5Gへ移るわけではありません。
KDDIは、Web設定の変更、光側LANケーブルの抜去、ルーターの再起動で切り替えられると案内しています。
自動障害検知は、2026年度内のファームウェア更新で搭載される予定です。申し込み時点の機能と、更新後に追加される機能は分けて考える必要があります。
切り替え時には、通信中の会議やゲームが一度切れる可能性があります。通信経路やIPアドレスが変わるためです。
5Gバックアップが効く障害と効かない障害
5Gの予備回線があっても、すべての障害を回避できるわけではありません。
障害が起きた場所によって、5Gへ切り替える効果は変わります。代表的なケースを表にまとめました。
| 障害の原因 | 5G切り替えの効果 | 理由 |
|---|---|---|
| 自宅までの光ファイバー断線 | 期待できる | 別経路のモバイル回線を使える |
| 光回線設備の障害 | 期待できる | au 5G側が正常なら通信できる |
| au 5G基地局側の障害 | 期待しにくい | 予備回線そのものが使えない |
| 広域のKDDI系ネットワーク障害 | 状況による | 光とモバイルが同時に影響を受ける可能性がある |
| 自宅の停電 | そのままでは使えない | 専用ルーターへの電源供給が止まる |
| ルーター本体の故障 | 使えない | 光と5Gの入口が同じ機器だから |
回線経路は二重になりますが、ルーターと電源は共通です。完全に独立した二重化ではありません。
停電対策にはUPSが必要
5Gが生きていても、停電で専用ルーターが止まれば通信できません。
在宅勤務や見守り機器を止めたくない場合は、UPSを検討してください。UPSは、停電時にバッテリーから電気を送る装置です。
停電対策は、10ギガ回線にUPSは必要?ONU・ルーターを停電から守る構成で詳しく解説しています。
料金は光開通前と開通後で変わる
auひかりプラスは、5G利用中と光回線の開通後で、利用する回線と料金が変わります。
ここでは、BIGLOBEの2年契約を例に、Wi-Fiパックを同時に申し込んだ場合の基本的な内訳を見ていきます。
| 利用状態 | ホーム10ギガの料金目安 | 主な内訳 |
|---|---|---|
| 光開通前・最大4カ月 | 0円 | ひかり準備割とWi-Fiパック割を適用 |
| 光開通前・5カ月目以降 | 月5,500円 | 5G利用料4,642円+ルーター858円 |
| 光開通後・契約12カ月目まで | 月7,238円 | 回線6,380円+ルーター858円 |
| 光開通後・契約13カ月目以降 | 月8,008円 | 上記+Wi-Fiパック770円 |
光回線が契約翌月に開通する想定で算出した目安です。auでんきの割引やカードのポイントは差し引いていません。
工事の進み方や申し込み時期によって、実際の請求額は変わります。
サービス登録料は4,950円です。戸建ての光工事費は39,600円、マンションは26,400円が目安です。
標準工事費には、最大24カ月にわたって同額の割引が適用されます。ただし、途中で解約すると割引が止まり、工事費の残額が一括請求されます。
独自計算1|工事が5カ月目へ延びると負担が発生
「工事まで5Gが無料」ではなく、無料になるのは最大4カ月です。
5カ月目も光が開通していない場合、5G利用料とルーター代で月5,500円かかります。
| 5Gだけで待つ期間 | 計算上の負担 |
|---|---|
| 4カ月 | 0円 |
| 5カ月 | 5,500円 |
| 6カ月 | 11,000円 |
| 8カ月 | 22,000円 |
この計算は、Wi-Fiパックデビュー割が続く前提です。特殊工事や電話料金などは含めていません。
引っ越し時の工事混雑は、光回線は何月に契約するのが一番お得?も参考にしてください。
独自計算2|ルーターとWi-Fiパックは3年で約4.9万円
専用機器とWi-Fiパックの費用は、36カ月で合計48,598円になります。
ルーター代は858円×36カ月で30,888円です。Wi-Fiパックは最大13カ月無料とすると、残り23カ月で17,710円です。
合計は48,598円です。auでんきの割引を使えば、ここから負担を減らせる可能性があります。
回線の月額だけを比べると、この費用を見落としやすくなります。他社と比べるときは、専用機器と必須・希望オプションを足してください。
Wi-Fi 7対応でも端末側の準備が必要
専用ルーターはWi-Fi 7に対応しますが、6GHz帯の利用には月770円のWi-Fiパックが必要です。
Wi-Fi 7は、複数の周波数帯を同時に使うMLOに対応しています。混雑を避けやすく、複数端末の同時利用にも向いています。
ただし、パソコンやスマートフォンもWi-Fi 7と6GHz帯に対応している必要があります。古い端末が自動的に速くなるわけではありません。
ルーター内蔵Wi-Fiの最大値は9.3Gbpsです。これは実測速度ではなく、対応条件を満たした場合の規格上の数値です。
Wi-Fiの最大値と回線速度は別
Wi-Fiが9.3Gbpsでも、インターネットが常に9.3Gbpsで使えるわけではありません。
工事前は5Gが上限になります。光回線の開通後も、接続先のサーバーや端末性能がボトルネックになれば、それ以上の速度は出ません。
10ギガを生かすには、2.5GbEや10GbEの有線LANも確認してください。最大速度だけでなく、ポート数も重要です。
ホームルーターとの違いは「最後に光へ移る」こと
auひかりプラスは、ホームルーターの手軽さと光回線の安定性を、1つの契約で両立させたサービスです。
| 項目 | auひかりプラス | 一般的な5Gホームルーター |
|---|---|---|
| 利用開始 | ルーター到着後すぐ | 端末到着後すぐ |
| 工事 | 光タイプは後日工事 | 原則不要 |
| 通常利用する回線 | 開通後は光回線 | 常にモバイル回線 |
| 電波混雑の影響 | 5G利用中は受ける | 常に受けやすい |
| 上り通信 | 光開通後は光回線 | モバイル回線の上りが上限 |
| 光障害時の予備回線 | au 5Gへ切り替え可能 | 光回線を使わない |
短期間だけ住む予定なら、工事不要のホームルーターのほうが手軽です。長く住み、大容量通信を続けるなら、最終的に光回線へ移る利点があります。
光回線が不要なら、「auひかりプラス ワイヤレス」も候補になります。ただし、電波状況による速度変動は残ります。
auひかりプラスが向いている人
引っ越し直後からネットが必要で、その後は光回線を長く使いたい人に向いています。
- 光工事までネットなしの期間を作りたくない人
- 在宅勤務で回線停止の影響が大きい人
- 光障害時の予備回線を別契約せず持ちたい人
- auやUQ mobileのセット割を使える家庭
- Wi-Fi 7対応端末を使っている人
- 従来のauひかり提供外で、タイプ3を使える人
家族のスマホ代まで含めた判断は、10ギガ光回線はスマホセット割で選ぶと本当に得?で比較しています。
auひかりプラスが向かない人
月額を最優先する人や、完全に独立した予備回線が必要な人には合わない場合があります。
- 光回線だけを安く使いたい人
- 専用ルーターの月858円を避けたい人
- 障害時も自動で一切切断せず通信したい人
- KDDI系とは別会社の予備回線が必要な人
- 短期解約で工事費残額が発生しやすい人
- 5Gの電波が弱い住居に住んでいる人
安さを重視するなら、10ギガ光回線の1年・3年総額比較も確認してください。
申し込み前に確認したい7項目
住所検索に加えて、光回線と5Gの両方を自宅で使えるか確認しておきましょう。
- 自宅で選べるタイプと最大速度
- 室内でのau 5G・4Gの電波状況
- プロバイダごとの受付日とキャンペーン
- 光工事まで5カ月以上かかる可能性
- Wi-Fiパックを13カ月後も続けるか
- 途中解約時の工事費残額と解除料
- 停電時も使うならUPSを用意するか
10ギガが必要か迷う場合は、10ギガ光回線おすすめ8社の比較も参考になります。
auひかりプラスに関するよくある質問
光と5Gを同時に使って速度を合算できますか?
通常は合算しません。光開通後は光を使い、障害時などに5Gへ切り替えます。
「光10Gbps+5G」の合計速度が出るサービスではありません。
光回線が切れたら自動で5Gへ移りますか?
開始時点では操作が必要です。自動障害検知は2026年度内に追加される予定です。
Web設定の変更、LANケーブルの抜去、再起動などで切り替えます。更新後の詳しい動作は、提供後の案内を確認してください。
工事前の5Gはずっと無料ですか?
無料になるのは、ひかり準備割による最大4カ月です。
5カ月目以降も光回線が開通しなければ、5G利用料とルーター代で月5,500円かかります。
停電しても5Gで使えますか?
専用ルーターの電源が切れるため、そのままでは使えません。
短時間の停電でも通信を維持したい場合は、対応するUPSが必要です。
既存のauひかり利用者は自動で移行しますか?
公式発表には、既存契約が自動移行するとの記載はありません。
契約変更の可否、工事、解除料、機器交換は、利用中のプロバイダへ確認してください。
まとめ|新しさは速度より「待ち時間と障害」を減らすこと
auひかりプラスの価値は、最大速度の足し算ではなく、開通待ちと回線停止の時間を減らせる点にあります。
工事前は5G、開通後は光、光回線の障害時は5Gという役割分担です。1台のルーターで切り替えられるため、利用者の手間も減らせます。
一方で、開始時点の障害切り替えは完全自動ではありません。停電やルーター故障にも、5Gだけでは対応できません。
料金を比べるときは、回線月額だけでなく、ルーター代、Wi-Fiパック、工事費残額を含めてください。
引っ越しで検討するなら、10ギガを継続する場合と新規契約する場合の費用比較も役立ちます。


