メガ・エッグは値下げ、So-netは値上げ 10ギガ光回線の料金はなぜ二極化している?
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最終更新日:2026年9月21日
2026年10月から、10ギガ光回線の料金改定が正反対の方向に進みます。メガ・エッグ 光10ギガは月480円の値下げ、So-net 光 10ギガ
は月110円の値上げです。
両社の基本料金は、改定前の「So-netが480円安い」状態から、改定後は「メガ・エッグが110円安い」状態へ逆転します。ただし、新規契約では割引額や適用期間が異なります。基本料金だけを見て契約先を決めることはできません。
この記事は、2026年9月21日時点で確認できた各社の公式発表と料金ページを基に作成しました。料金改定は10月からの予定です。金額はすべて税込みで表記します。
10月の改定で基本料金の差は590円動く
メガ・エッグは6,750円から6,270円へ、So-netは6,270円から6,380円へ変わります。どちらも2026年10月1日からの改定で、既存の10ギガ利用者も対象です。So-netは、10月利用分を11月に請求すると案内しています。
| サービス | 2026年9月まで | 2026年10月から | 月額の変化 | 割引なしで1年使った場合の変化 |
|---|---|---|---|---|
| メガ・エッグ 光10ギガ | 6,750円 | 6,270円 | 480円減 | 5,760円減 |
| So-net 光 10ギガ | 6,270円 | 6,380円 | 110円増 | 1,320円増 |
| 両社の基本料金の差 | So-netが480円安い | メガ・エッグが110円安い | 差が590円動く | 比較上、差が7,080円動く |
年額は、改定後の料金を12カ月使った場合の単純計算です。2026年の実際の請求額には改定前の月も含まれます。端末代やオプション、個別の割引は含めていません。
両社の差が590円動くのは、メガ・エッグの480円値下げと、So-netの110円値上げが重なるためです。差の変化の約81%はメガ・エッグの値下げによるものです。「So-netの値上げで差が開いた」とだけ見ると、今回の変化の中心を見誤ります。
出典:エネコムの料金改定発表、So-netの月額基本料金改定のお知らせ。
なぜ一方は値下げ、もう一方は値上げなのか
So-netは部材価格と人件費の上昇を値上げ理由に挙げています。10ギガ本体に加え、同社が提供する複数の関連プランも改定対象です。既存の割引額は変更せず、割引終了後に新料金が適用されます。
エネコムは、値下げによって10ギガをより身近にする方針を示しました。あわせて、新規加入者や他プランから変更する人を対象に、開通後1年間、月550円を割り引く施策も始めます。既存の10ギガ利用者にも基本料金の値下げは適用されますが、この新しい割引は対象外です。
ここからは、発表内容を基にした分析です。メガ・エッグには、中国地方の提供エリアで10ギガの利用を広げたい狙いがあると考えられます。So-netはコスト増を月額料金に反映する一方、新規契約者向けの期間限定割引は残しています。
値下げは設備費の低下を、値上げは10ギガ需要の減少を、それぞれ証明するものではありません。両社は詳細な原価や利益率を公表していないためです。回線網の違いだけで、今回の料金差を説明することもできません。
新規契約ではSo-netの割引後料金が安い
基本料金の順位と、割引を受けた場合の支払額の順位は逆になります。メガ・エッグの新スタート割2では、最初の1年間が月5,720円です。So-netは、公式ページから回線を新設する場合、月2,290円の割引が約2年間続きます。10月の改定後も、割引期間中の基本料金は月4,090円です。
| 2026年10月以降のモデル | 最初の12カ月 | 次の12カ月 | 25~36カ月目 | 24カ月の月額合計 | 36カ月の月額合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| メガ・エッグ:新規向け割引を適用 | 5,720円/月 | 6,270円/月 | 6,270円/月 | 143,880円 | 219,120円 |
| So-net:公式ページで新設時の割引を適用 | 4,090円/月 | 4,090円/月 | 6,380円/月 | 98,160円 | 174,720円 |
| BB.excite光 10G:参考・定額 | 4,730円/月 | 4,730円/月 | 4,730円/月 | 113,520円 | 170,280円 |
独自計算では、各期間を満額で12カ月ずつ利用する前提としています。開通月の日割り、初期費用、機器代、スマホ割、キャッシュバックは含めていません。So-netは、新設と転用・事業者変更で割引期間が異なります。表では新設の場合だけを示しました。
So-netの新設では、事務手数料6,050円が別途かかります。派遣工事費39,600円は、条件を満たせば月々の割引で相殺されます。ただし、支払いが終わる前に解約した場合などは残債が生じます。メガ・エッグやBB.exciteとは初期費用の条件も異なるため、表の月額合計をそのまま「支払総額」と考えないでください。
参考として挙げたBB.excite光 10Gの公式料金は月4,730円です。So-netは割引中なら月4,730円の定額型より安く、3年目には月額の関係が逆転します。ただし、3年間の総額を比べる場合は、申込経路や初期費用、特典も含めて計算する必要があります。
出典:メガ・エッグの改定と割引、So-net 光 10ギガの料金・特典、BB.excite光 10Gの公式料金。
過去の改定から見えるのは「10ギガ一律」の料金ではないこと
同じ2026年でも、SoftBank 光は1ギガを値上げし、10ギガを据え置く方針を示しています。今回のメガ・エッグとSo-netを加えると、値下げ・値上げ・据え置きの3パターンが並びます。10ギガ市場全体が同じ方向へ動いているわけではありません。
月額料金を抑えていても、工事費や機器代の負担が増えれば、利用者が支払う総額は下がりません。詳しくはSoftBank 光が10ギガを据え置く理由と、光回線の工事費値上げで整理しています。
月110円の差だけで乗り換えるべきか
So-netを割引なしで利用中でも、メガ・エッグへの変更を月110円の差だけで決めるのは早計です。まずは、自宅で両方の10ギガ回線を契約できるか確認する必要があります。メガ・エッグは中国地方の一部地域で提供しています。So-netはNTTの10ギガ提供エリアを案内していますが、同じ住所で必ず両方を利用できるとは限りません。
仮に、乗り換えに追加で2万円かかり、節約できるのが月110円だけだったとします。費用を回収するには、20,000円÷110円=約182カ月、約15年2カ月が必要です。これは費用の大きさを確かめる仮定であり、実際の工事費や解約費を示す数字ではありません。
So-netで月2,290円の割引を受けている人は、改定後も月4,090円です。割引期間中は、メガ・エッグの通常料金6,270円より月2,180円安くなります。乗り換えを考えるなら、現在の割引がいつ終わるのか、工事費の残債がいくら残っているのかを先に確認したほうがよいでしょう。
So-netは料金改定に伴い、契約書面の交付と、所定期間内の初期契約解除についても案内しています。ただし、初期契約解除を利用しても、工事費残債や未返却機器の費用まで免除されるわけではありません。変更を検討している人は、公式のお知らせで条件を確認してください。
結論:料金改定の方向より、使う期間と適用条件で選ぶ
基本料金だけなら、10月以降はメガ・エッグがSo-netより月110円安くなります。ただし、新規向けの割引を受けられる場合、最初の2年間はSo-netの月額負担が小さくなる例があります。定額型の10ギガ回線も含めて比較したほうがよいでしょう。
契約前には、住所ごとの提供可否、割引の対象条件、工事費、機器代、解約時の残債を並べて確認してください。2年以上使う予定なら、割引終了後の月額まで計算しておくと比較しやすくなります。
関連ページ:10ギガ光回線の1年・3年総額比較/BB.excite光10Gとおてがる光クロスZを比較/光回線の工事費値上げ。


