光回線の上り速度だけ遅い原因|夜間・配信時の対処法
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最終更新日:2026年7月29日
光回線の速度を測定したところ、「下りは500Mbps出ているのに、上りは10Mbpsしか出ない」ということがあります。
Webサイトや動画の閲覧では下り速度が重視されますが、ライブ配信、動画投稿、クラウドへのバックアップ、オンライン会議では上り速度も重要です。上り速度が不足すると、OBSのドロップフレームや映像の乱れ、ファイルのアップロードに時間がかかるといった問題が発生します。
上り速度だけが遅い場合、必ずしも光回線そのものが故障しているとは限りません。クラウド同期による帯域の占有、Wi-Fi、接続方式、プロバイダーの混雑、速度測定先との相性など、複数の原因が考えられます。
この記事では、光回線の上り速度だけが遅くなる原因と、夜間やライブ配信中に速度が低下する場合の対処法を解説します。
配信画質ごとに必要な数値については、「ライブ配信に必要な上り速度の目安」で詳しく解説しています。
光回線の上り速度だけ遅いとき

上り速度だけが遅い場合は、次の順番で確認するのがおすすめです。
- OneDriveなどのクラウド同期を停止する
- 有線LANで速度を測定する
- 別の速度測定サーバーでも測定する
- 朝・昼・夜の速度を記録する
- 契約プランの上り最大速度を確認する
- IPv4 over IPv6・IPoEが有効か確認する
- ONUとルーターを再起動する
- 改善しなければプロバイダーへ調査を依頼する
特に多いのは、バックグラウンドでファイルをアップロードしているケースと、夜間にプロバイダー側が混雑しているケースです。
光回線は最大速度を常に保証するサービスではありません。たとえばフレッツ光もベストエフォート型で、最低通信速度は保証されていません。契約上の最大速度と実際の速度には差が出ます。
上り速度が遅いかどうかの判断基準
上り速度が遅いかどうかは、下り速度との差だけでは判断できません。重要なのは、利用目的に必要な速度を安定して維持できるかどうかです。
用途別に必要な上り速度の目安
| 用途 | 上り速度の目安 |
|---|---|
| メール・SNSへの画像投稿 | 1~3Mbps以上 |
| オンライン会議 | 3~10Mbps以上 |
| 写真や小容量ファイルのアップロード | 10Mbps以上 |
| 1080pのライブ配信 | 15~25Mbps以上 |
| 大容量動画のアップロード | 30~100Mbps以上 |
| 1440p・4Kライブ配信 | 40~60Mbps以上 |
| NAS・クラウドへの大容量バックアップ | 100Mbps以上が快適 |
たとえば上り30Mbpsしか出ていなくても、1080p配信には使用できる場合があります。一方で、契約が上り最大1Gbpsで、有線接続でも常に5Mbps程度しか出ないのであれば、何らかの問題が発生している可能性があります。
また、速度測定結果が50Mbps出ていても、数秒ごとに5Mbps以下まで落ち込む状態ではライブ配信は安定しません。配信では最高速度よりも、速度の安定性、パケットロス、配信サーバーまでの経路が重要です。
上り速度だけでなく、動画視聴やオンラインゲームなどを含めた速度の目安は、「光回線の速度は何Mbpsあれば十分?」で解説しています。
光回線の上り速度だけ遅くなる原因

クラウドストレージやバックアップが上り帯域を使用している
上り速度だけが遅い場合に、最初に確認したいのがバックグラウンド通信です。
次のようなソフトがファイルをアップロードしている可能性があります。
- OneDrive
- Google Drive
- Dropbox
- iCloud
- Windowsのバックアップ
- NASのクラウドバックアップ
- Steamなどのクラウドセーブ
- スマートフォンの写真バックアップ
- 動画編集ソフトの共同編集・同期機能
- 配信アーカイブの自動アップロード
特に動画ファイルや大量の写真を同期していると、上り帯域をほぼ使い切ることがあります。
Microsoftも、OneDriveではアップロード速度の上限を設定したり、同期を一時停止したりできると案内しています。配信前にクラウド同期を停止するだけで改善する場合があります。
Windowsでは、タスクマネージャーの「パフォーマンス」または「プロセス」から、ネットワークを使用しているアプリを確認してください。
家族や別の端末がアップロードしている
自分のパソコンで通信していなくても、同じルーターに接続している端末が上り帯域を使用している可能性があります。
たとえば、家族が次の作業をしている場合です。
- YouTubeやSNSへ動画を投稿している
- スマートフォンの写真をバックアップしている
- オンライン会議をしている
- ライブ配信をしている
- 防犯カメラの映像をクラウドへ送信している
- NASからオンラインストレージへバックアップしている
原因を切り分けるときは、パソコン以外のWi-Fi端末を一時的に切断し、1台だけを有線LANでルーターに接続して測定します。
Wi-Fiの電波状態が悪い
Wi-Fiの通信品質が悪いと、下りだけでなく上り速度も低下します。端末からルーターへデータを送る上り方向で電波干渉が発生し、上り速度だけが大きく落ち込むこともあります。
特に次の環境では注意が必要です。
- ルーターから離れた部屋で使用している
- ルーターとの間に壁や床がある
- 2.4GHz帯を使用している
- 周囲に多数のWi-Fiが飛んでいる
- 中継器を経由している
- ルーターを床や棚の奥に置いている
- Bluetooth機器や電子レンジの近くで使用している
上り速度を正確に確認する場合は、Wi-Fiではなく有線LANで測定してください。YouTubeも、パソコンからライブ配信するときは有線LAN接続を推奨しています。
有線では速く、Wi-Fiだけ遅い場合は、光回線やプロバイダーではなく宅内の無線環境が原因です。
夜間にプロバイダーや接続経路が混雑している
昼間は速いのに、夜の20時から24時ごろだけ上り速度が遅くなる場合は、利用者の集中による混雑が疑われます。
インターネット通信では、自宅から測定サーバーまでに複数の設備やネットワークを経由します。途中の設備やプロバイダーの接続部分が混雑すると、速度が低下します。
ただし、混雑は必ず上りと下りが同じ割合で遅くなるわけではありません。上り方向と下り方向では通信経路や負荷が異なるため、測定結果では上りだけが大きく低下しているように見えることがあります。
朝や昼は上り200Mbps以上出るのに、毎晩5~20Mbps程度まで低下する場合は、宅内機器よりも回線経路やプロバイダー側の影響が考えられます。
PPPoE接続を使用している
フレッツ光や光コラボでは、接続方式によって混雑の影響が変わることがあります。
従来のPPPoE方式は網終端装置を経由するため、利用者が集中する時間帯に混雑しやすい傾向があります。IPoE方式ではPPPoEの網終端装置を経由しないため、一般的に混雑の影響を受けにくくなります。
ただし、IPv6に接続できているだけでは、IPv4通信もIPoEになっているとは限りません。
IPv4のWebサイトや配信サービスも混雑しにくい経路で利用するには、次のようなIPv4 over IPv6サービスが必要です。
- v6プラス
- transix
- DS-Lite
- OCNバーチャルコネクト
- クロスパス
- IPv6高速ハイブリッド
契約しているプロバイダーの会員ページやルーターの設定画面で、IPv4 over IPv6が有効になっているか確認してください。
速度測定サーバーとの相性が悪い
速度測定結果は、測定サーバーの場所、混雑状況、通信経路によって変わります。
1つの測定サイトで上り10Mbpsしか出なくても、別のサーバーでは300Mbps出ることがあります。この場合、自宅の光回線全体が10Mbpsに制限されているわけではありません。
速度を確認するときは、次のように複数の条件で測定してください。
- 測定サーバーを変更する
- 別の速度測定サービスを使用する
- 同じ条件で3回測定する
- 朝・昼・夜に測定する
- 有線LANとWi-Fiを比較する
- 別のパソコンでも測定する
ライブ配信で問題が起きている場合は、一般的な速度測定サーバーへの速度だけでなく、YouTubeやTwitchなどの配信サーバーまで安定して送信できるかが重要です。
VPNやセキュリティソフトが通信を妨げている
VPNを使用すると、すべての通信がVPNサーバーを経由します。VPNサーバーや経路が混雑していると、上り速度が大幅に低下することがあります。
また、セキュリティソフトやファイアウォールがOBSなどの通信を検査し、接続を不安定にする可能性もあります。
OBS公式も、ドロップフレームや切断が起きる場合には、VPNやセキュリティソフトの影響を確認するよう案内しています。
原因を確認するときは、VPNを一時的に切断します。セキュリティソフトについては完全に削除するのではなく、短時間だけ停止して変化を確認し、確認後は必ず有効に戻してください。
ONUやルーターに不具合が発生している
ONUやルーターを長期間起動したままにしていると、一時的な不具合や処理負荷によって通信が不安定になることがあります。
特に注意したいのは次のケースです。
- ルーター本体が異常に熱い
- 数年間同じルーターを使用している
- 接続台数が多い
- ルーターのファームウェアが古い
- 二重ルーターになっている
- QoSや帯域制御の設定が誤っている
- 10ギガ回線に1ギガまでのルーターを使用している
ONUとルーターを再起動する場合は、両方の電源を切り、数分待ってからONU、ルーターの順番で起動します。
再起動直後だけ速くなり、数時間後に再び遅くなる場合は、ルーターの処理能力不足や発熱も疑われます。
LANケーブルやLANポートに問題がある
LANケーブルやLANポートに問題があると、リンク速度が100Mbpsに制限されたり、通信エラーが増えたりします。
ただし、LANケーブルの規格不足は通常、上りと下りの両方に影響します。そのため、下りは500Mbps出ているのに上りだけ5Mbpsという場合は、LANケーブルが原因である可能性はそれほど高くありません。
それでも通信が不安定な場合は、次の方法で切り分けてください。
- 別のLANケーブルに交換する
- ルーターの別のLANポートへ接続する
- USB接続のLANアダプターを外す
- パソコンのリンク速度を確認する
- LANドライバーを更新する
- 省電力イーサネットを一時的に無効にする
契約プランの上り最大速度が低い
光回線だからといって、すべてのプランが上り最大1Gbpsとは限りません。
たとえばフレッツ 光ネクストの一部のハイスピードタイプは、下り最大200Mbpsまたは概ね1Gbpsに対して、上り最大100Mbpsです。
また、集合住宅では建物内の配線方式によって速度が制限されることがあります。
| 配線方式 | 特徴 |
|---|---|
| 光配線方式 | 各部屋まで光ファイバーを使用 |
| LAN配線方式 | 建物内のLAN設備を共有 |
| VDSL方式 | 建物内で電話線を使用 |
| G.fast方式 | 電話線を利用してVDSLより高速化 |
まずは契約書、会員ページ、回線事業者の公式サイトで、契約プランの上り最大速度を確認してください。
夜間だけ上り速度が遅い場合の対処法

朝・昼・夜の速度を記録する
夜間の混雑を確認するには、同じパソコン、同じLANケーブル、同じ測定サーバーを使用して速度を記録します。
1日だけではなく、平日と休日を含めて数日測定するのが理想です。
毎日ほぼ同じ時間帯に低下する場合は、パソコンやLANケーブルの偶発的な不具合よりも、混雑の可能性が高くなります。
IPv4 over IPv6へ切り替える
現在PPPoE接続を使用している場合は、IPv4 over IPv6へ切り替えることで改善する可能性があります。
ただし、次の条件を満たす必要があります。
- プロバイダーがIPv4 over IPv6に対応している
- オプションの申し込みが完了している
- ルーターが対応している
- ルーター側で接続方式が有効になっている
- 古いPPPoE設定が優先されていない
IPoEはPPPoEより混雑しにくい方式ですが、IPoEであれば必ず高速になるわけではありません。プロバイダーやVNE事業者、接続先までの経路が混雑していれば速度は低下します。
プロバイダーへ測定結果を伝える
夜間だけ遅くなる場合は、プロバイダーへ次の情報を伝えます。
- 契約している回線とプラン
- 接続方式
- ルーターの型番
- 有線LANで測定したこと
- 朝と夜の測定結果
- 複数サーバーで測定した結果
- 問題が発生する曜日と時間
- ONUとルーターを再起動済みであること
「夜になると遅い」とだけ伝えるよりも、測定日時と数値を提示したほうが調査を依頼しやすくなります。
改善しなければプロバイダーや回線を変更する
IPv4 over IPv6を利用し、宅内環境にも問題がない状態で毎晩遅くなる場合は、プロバイダーや回線の変更も選択肢です。
ただし、同じフレッツ光・光コラボ間でプロバイダーを変更しても、設備やVNE事業者が同じであれば改善しない可能性があります。
回線を選び直す場合は、月額料金や最大速度だけでなく、次の点も確認してください。
- 独自回線または電力会社系回線か
- IPv4 over IPv6に対応しているか
- 住んでいる地域で利用者が多すぎないか
- 上り速度の実測値が安定しているか
- 配信する時間帯の速度が安定しているか
- 開通まで現在の回線を残せるか
ライブ配信を仕事や活動の中心にしている場合は、月額料金の安さよりも夜間の安定性を優先したほうがよいでしょう。
上り速度と夜間の安定性を重視する場合は、「生配信ができるネット回線の選び方」も参考にしてください。
ライブ配信中だけ上り速度が遅くなる原因

配信ビットレートを高く設定しすぎている
速度測定で上り20Mbps出ていても、配信ビットレートを15Mbpsに設定すると安定しない可能性があります。
上り速度は常に一定ではありません。測定時に20Mbps出ていても、配信中に一時的に10Mbpsまで低下することがあります。
YouTubeは、配信に使用する合計ビットレートに加えて、20%程度の余裕を確保することを推奨しています。
YouTubeが案内しているH.264の推奨ビットレートを基準にすると、必要な上り速度は次のようになります。
| 配信画質 | 推奨ビットレート | 20%の余裕を含む最低目安 | 安定させやすい上り速度 |
|---|---|---|---|
| 720p・30fps | 4Mbps | 5Mbps | 10Mbps以上 |
| 720p・60fps | 6Mbps | 7.5Mbps | 15Mbps以上 |
| 1080p・30fps | 10Mbps | 12.5Mbps | 20Mbps以上 |
| 1080p・60fps | 12Mbps | 15Mbps | 25Mbps以上 |
| 1440p・30fps | 15Mbps | 19Mbps | 30Mbps以上 |
| 1440p・60fps | 24Mbps | 30Mbps | 40~50Mbps以上 |
| 4K・30fps | 30Mbps | 37.5Mbps | 50Mbps以上 |
| 4K・60fps | 35Mbps | 44Mbps | 60Mbps以上 |
「20%の余裕を含む最低目安」は、配信ビットレートを送信するための理論的な目安です。「安定させやすい上り速度」は、速度変動やほかの通信も考慮した当サイトの目安です。
配信中にドロップフレームが出る場合は、一度ビットレートを半分程度まで下げ、改善するか確認してください。
OBSのドロップフレームは回線の問題である可能性が高い
OBSには、原因の異なる複数のフレーム損失があります。
| OBSの表示 | 主な原因 |
|---|---|
| ネットワークによるドロップフレーム | 回線速度不足、通信経路、配信サーバー |
| エンコード遅延によるスキップ | CPU・GPU・エンコーダーの負荷 |
| レンダリング遅延 | GPU負荷、ゲームや映像処理の負荷 |
OBS公式によると、「Dropped Frames」は配信サーバーへの接続が不安定、または設定ビットレートを維持できない場合に発生します。OBS自体が原因である可能性は低く、パソコンから配信サーバーまでのネットワークを確認する必要があります。
OBSの「表示」から「統計」を開き、どの項目が増加しているか確認してください。
OBSには、回線によるドロップフレームのほか、エンコード遅延やレンダリング遅延もあります。詳しい見分け方は「OBSでドロップフレームが発生する原因」で解説しています。
配信先サーバーまでの経路が不安定
一般的な速度測定で上り500Mbps出ていても、OBSではドロップフレームが発生することがあります。
速度測定サーバーとYouTubeやTwitchの配信サーバーは、場所も通信経路も異なるためです。
この場合は次の方法を試します。
- 配信サーバーを自動選択に戻す
- 別の配信サーバーへ変更する
- VPNを無効にする
- OBSのネットワーク最適化を有効にする
- OBSのTCPペーシングを有効にする
- IPv4のみとIPv4・IPv6の両方を比較する
- 別の配信サイトで限定公開テストを行う
OBS公式も、ネットワーク最適化、TCPペーシング、別の配信サーバー、動的ビットレートなどを確認項目として案内しています。
配信中にクラウド同期や動画保存が始まっている
配信を開始したタイミングで、録画ファイルの同期やバックアップが始まることがあります。
たとえばOBSの録画先をOneDriveの同期フォルダーに設定していると、録画中のファイルがバックグラウンドでアップロードされ、配信と上り帯域を奪い合う可能性があります。
OBSの録画先は、OneDriveやDropboxなどの同期対象外のローカルフォルダーに設定してください。
また、配信前には次の処理を停止します。
- クラウドストレージの同期
- NASのバックアップ
- スマートフォンの写真バックアップ
- 動画サイトへのアップロード
- Windows Updateの配信最適化
- ゲーム映像の自動アップロード
上り速度が遅い原因を特定する確認手順
手順1:契約プランの上り最大速度を確認する
最初に、契約上の上り最大速度を確認します。
「1ギガプラン」という名称でも、建物の設備や古いプランによっては、上り最大100Mbpsに設定されている場合があります。
契約内容は次の場所で確認できます。
- 契約書
- 回線事業者のマイページ
- プロバイダーの会員ページ
- 開通時に届いた書類
- サポート窓口
手順2:パソコン1台を有線LANで接続する
ほかの端末をできるだけ切断し、パソコン1台だけをルーターへ有線LAN接続します。
この状態で速くなれば、家族の端末、Wi-Fi、クラウド同期など宅内環境が原因です。
手順3:バックグラウンド通信を停止する
次のアプリを終了または一時停止します。
- OneDrive
- Google Drive
- Dropbox
- iCloud
- VPN
- ゲームランチャー
- バックアップソフト
- 動画アップロード
- NAS同期ソフト
Windowsではタスクマネージャーを開き、ネットワーク使用量の大きいアプリがないか確認します。
手順4:複数の測定サーバーで3回ずつ測定する
同じサーバーで3回測定し、さらに別のサーバーでも測定します。
1回だけ遅い場合は、一時的な測定誤差やサーバー混雑の可能性があります。複数のサーバーで上りだけが遅い場合は、自宅側またはプロバイダー側の問題である可能性が高くなります。
手順5:朝と夜の結果を比較する
朝は上り300Mbps、夜は上り10Mbpsというように、時間帯によって大きな差が出る場合は混雑が疑われます。
プロバイダーへ問い合わせるため、日時、測定サーバー、有線・Wi-Fiの別も記録しておきます。
手順6:別のLANケーブルと端末で測定する
別のパソコンでも遅ければ、特定のパソコンやLANアダプターが原因である可能性は下がります。
反対に、1台だけ遅い場合は、LANドライバー、セキュリティソフト、VPN、ネットワーク設定などを確認します。
手順7:ONUとルーターを再起動する
ONUとルーターの電源を切り、数分待ってから次の順番で起動します。
- ONUの電源を入れる
- 回線ランプが安定するまで待つ
- ルーターの電源を入れる
- インターネット接続後に再測定する
初期化ボタンを押すと設定が消える可能性があるため、通常の再起動と初期化を間違えないようにしてください。
手順8:接続方式を確認する
フレッツ光や光コラボを使用している場合は、PPPoEではなくIPv4 over IPv6で接続されているか確認します。
ルーターの設定画面で、PPPoEの接続IDとパスワードを入力している場合は、PPPoE接続が使用されている可能性があります。
判断できない場合は、契約中のプロバイダーへ「現在、IPv4通信もIPoE方式で接続されていますか」と確認してください。
すぐにできる上り速度の改善方法
上り速度が不足している場合は、次の対策を順番に試してください。
- Wi-Fiから有線LANへ変更する
- OneDriveなどの同期を一時停止する
- 配信ビットレートを下げる
- OBSの動的ビットレートを有効にする
- VPNを無効にする
- ONUとルーターを再起動する
- LANケーブルを交換する
- ルーターのファームウェアを更新する
- IPv4 over IPv6へ切り替える
- 混雑する時間を避けて動画をアップロードする
- プロバイダーまたは回線を変更する
OBSの動的ビットレートを有効にすると、通信が不安定になったときにフレームを落とす代わりにビットレートを下げられます。ただし、根本的に回線が改善する機能ではなく、一時的に画質を下げて配信を維持する機能です。
10ギガ光回線に変更すれば改善するのか
上り速度が遅いからといって、1ギガから10ギガへ変更すれば必ず改善するわけではありません。
次の原因であれば、10ギガへ変更しても問題が残る可能性があります。
- クラウド同期が帯域を占有している
- Wi-Fiの電波状態が悪い
- VPNを経由している
- 配信サーバーまでの経路が不安定
- ルーターの設定に問題がある
- プロバイダー側が混雑している
- パソコン側のLANアダプターに問題がある
一方で、大容量動画の投稿、複数人での同時配信、クラウドバックアップなどで1ギガ回線の上り帯域そのものを使い切っている場合は、10ギガ回線が有効です。
まずは原因を切り分けてから変更しましょう。
配信目的で1ギガから10ギガへ変更すべきか迷っている場合は、「10Gbpsプランが生配信に向いている理由」も確認してください。
よくある質問
下り500Mbps、上り20Mbpsは故障ですか?
数値だけでは故障と断定できません。
契約プラン、接続方式、測定サーバー、時間帯、Wi-Fi環境によって結果は変わります。契約上の上り最大速度が1Gbpsで、有線LAN・複数サーバー・複数端末のすべてで常に20Mbps程度しか出ない場合は、プロバイダーへ相談する価値があります。
速度測定では速いのにOBSでドロップフレームが出るのはなぜですか?
速度測定サーバーと配信サーバーでは通信経路が異なるためです。
また、速度測定は短時間の平均速度を表示しますが、ライブ配信では数時間にわたって一定のビットレートを送り続ける必要があります。一時的な速度低下やパケットロスでも、ドロップフレームが発生します。
夜間だけ遅い場合はルーター交換で改善しますか?
ルーターの処理能力不足や発熱が原因であれば改善する可能性があります。
ただし、毎晩ほぼ同じ時間帯だけ遅くなり、深夜になると回復する場合は、プロバイダーや通信経路の混雑が原因である可能性が高く、ルーターを交換しても改善しないことがあります。
上り速度は何Mbpsあればライブ配信できますか?
1080p配信では、最低でも15Mbps前後、安定性を考えると20~25Mbps以上が目安です。
ただし、速度測定結果が25Mbpsぎりぎりの場合は、配信中の変動によってドロップフレームが発生する可能性があります。余裕を持たせるか、ビットレートを下げてください。
まとめ
光回線の上り速度だけが遅い場合は、回線そのものだけでなく、クラウド同期、Wi-Fi、家族の通信、接続方式、測定サーバーなどを確認する必要があります。
特に夜間だけ遅くなる場合は、プロバイダーや通信経路の混雑が疑われます。朝・昼・夜の速度を記録し、PPPoEを使用している場合はIPv4 over IPv6への切り替えを検討してください。
ライブ配信中に問題が起きる場合は、OBSの統計を確認し、「ネットワークによるドロップフレーム」なのか、「エンコード・レンダリングの遅延」なのかを切り分けることが重要です。
まずはクラウド同期を止め、パソコン1台を有線LANで接続し、複数の測定サーバーで速度を確認しましょう。それでも毎晩上り速度が低下する場合は、測定記録を添えてプロバイダーへ相談するか、回線の乗り換えを検討してください。
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