YouTubeとTwitchに同時配信するために必要な上り速度
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最終更新日:2026年9月10日
YouTubeとTwitchへ同時配信する場合は、1サイトだけに配信するときよりも多くの上り速度が必要になることがあります。
特に、配信ソフトからYouTubeとTwitchへ別々に映像を送る場合は、2つの配信先で使うビットレートを合計して考える必要があります。
1080p・60fpsでYouTubeとTwitchへ同時配信する場合、実測の上り速度は次の数値が目安です。
- 同じ6Mbpsの映像を2サイトへ直接送信:20Mbps以上
- YouTubeとTwitchに適した設定で個別送信:30Mbps以上
- クラウド型の同時配信サービスを利用:10~25Mbps以上
この記事では、YouTubeとTwitchへの同時配信に必要な上り速度を、配信方法や画質ごとに解説します。
1サイトだけに配信する場合は、ライブ配信に必要な上り速度を画質・サイト別にまとめた記事も参考にしてください。
YouTubeとTwitchへの同時配信に必要な上り速度

YouTubeとTwitchへ1080p・60fpsで安定して同時配信するなら、基本的に実測30Mbps以上の上り速度を確保するのがおすすめです。
必要な速度は、同時配信の方法によって変わります。
| 同時配信の方法 | 最低限の目安 | 安定重視の目安 |
|---|---|---|
| 6Mbpsの映像を2サイトへ直接送信 | 約16Mbps | 20Mbps以上 |
| 各サイト向けに個別設定して直接送信 | 約24Mbps | 30Mbps以上 |
| クラウドサービス経由で配信 | 約8~10Mbps | 15~25Mbps以上 |
OBSなどの配信ソフトからYouTubeとTwitchへ直接送る場合は、基本的に2本分の上り帯域を使います。
Restreamなどのクラウド型サービスでは、自宅からクラウドサーバーへ送る映像は1本だけです。その映像をクラウドサーバー側でYouTubeとTwitchへ分けて送ります。
上り速度に余裕がない場合は、クラウド型サービスのほうが同時配信しやすくなります。Restreamも、同社のサーバー側で映像を複製します。そのため、配信先が増えても利用者側の帯域消費量は増えないと案内しています。
YouTubeとTwitchの推奨ビットレート
同時配信に必要な上り速度を計算するには、それぞれのサイトへ送るビットレートを確認します。
YouTubeの推奨ビットレート
YouTubeがH.264のライブ配信で推奨しているビットレートは、次のとおりです。
| 画質 | YouTubeの推奨映像ビットレート |
|---|---|
| 720p・30fps | 4Mbps |
| 720p・60fps | 6Mbps |
| 1080p・30fps | 10Mbps |
| 1080p・60fps | 12Mbps |
| 1440p・30fps | 15Mbps |
| 1440p・60fps | 24Mbps |
| 4K・30fps | 30Mbps |
| 4K・60fps | 35Mbps |
YouTubeでは、ステレオ音声のビットレートとして128kbpsが推奨されています。
Twitchの推奨ビットレート
Twitchの主な推奨設定は次のとおりです。
| 画質 | Twitchの推奨映像ビットレート |
|---|---|
| 720p・30fps | 3Mbps |
| 720p・60fps | 4.5Mbps |
| 1080p・30fps | 4.5Mbps |
| 1080p・60fps | 6Mbps |
Twitchでは、固定ビットレートのCBRが推奨されています。1080p・60fpsでは6,000kbpsが標準的な設定です。音声はAACを使い、最大160kbpsとされています。
画質別に必要な上り速度
YouTubeとTwitchへ別々の設定で直接送る場合、必要な上り速度は次の式で考えられます。
- 必要な上り速度=YouTubeのビットレート+Twitchのビットレート+音声ビットレート+余裕
Twitchは、配信ビットレートに対して約30%の余裕を持たせることを推奨しています。たとえば6Mbpsで配信する場合、最低でも約8Mbpsの上り速度が必要です。YouTubeは、配信帯域に20%程度の余裕を持たせるよう案内しています。同時配信では、より厳しいTwitch側に合わせて30%程度の余裕を見て計算します。
直接同時配信する場合の速度目安
| 配信画質 | 映像ビットレートの合計 | 30%の余裕を含む速度 | 推奨する実測上り速度 |
|---|---|---|---|
| 720p・30fps | 7Mbps | 約10Mbps | 15Mbps以上 |
| 720p・60fps | 10.5Mbps | 約15Mbps | 20Mbps以上 |
| 1080p・30fps | 14.5Mbps | 約20Mbps | 25Mbps以上 |
| 1080p・60fps | 18Mbps | 約24Mbps | 30Mbps以上 |
音声ビットレートも合計に含めています。ただし、表では分かりやすくするため、映像ビットレートと分けて計算しています。
1080p・60fpsでは30Mbps以上がおすすめ
YouTubeに12Mbps、Twitchに6Mbpsで映像を送ると、映像だけで合計18Mbpsを使います。
音声分と30%の余裕を加えると、必要な上り速度は約24Mbpsです。
スピードテストの結果が24Mbpsちょうどでは、ほとんど余裕がありません。通信速度は、時間帯や回線の混雑状況によって変わります。そのため、実際には30Mbps以上を安定して出せる環境が適しています。
ゲームのアップデートやクラウドへのデータ同期、家族が使うスマートフォンなども上り帯域を使います。
安定性を重視するなら、40~50Mbps程度出ているとさらに余裕があります。
同じ6Mbpsの映像を両方へ送る場合
YouTubeとTwitchの両方へ、6Mbpsの同じ映像を直接送る方法もあります。
この場合は、次のように計算できます。
- YouTube:6Mbps
- Twitch:6Mbps
- 音声:約0.3Mbps
- 合計:約12.3Mbps
- 30%の余裕を追加:約16Mbps
最低でも実測16Mbps程度、安定性を重視するなら20Mbps以上が目安です。
ただし、YouTubeが1080p・60fpsのH.264配信で推奨するビットレートは12Mbpsです。6Mbpsでも配信できる場合はあります。一方で、動きの激しいゲームではブロックノイズや細部のつぶれが目立ちやすくなります。
YouTube側の画質を重視するなら、YouTubeを10~12Mbps、Twitchを6Mbpsに分けて設定したほうがよいでしょう。
クラウドサービス経由なら上り速度を抑えられる
Restreamなどの同時配信サービスを使うと、OBSから送る映像はクラウドサーバー宛ての1本だけになります。
たとえば、6Mbpsの映像をクラウドサーバーへ送る場合、理論上必要な上り速度は次のとおりです。
- 映像:6Mbps
- 音声:約0.16Mbps
- 30%の余裕を追加:約8Mbps
計算上は約8Mbpsです。ただし、通信速度の変動を考えると、実測10~15Mbps以上は確保したいところです。
Restreamは、最低帯域として10Mbps、フルHD配信では25Mbps以上を推奨しています。配信先が1サイトでも複数サイトでも、自宅側で使う帯域は基本的に変わりません。
クラウド経由のメリット
クラウド型サービスの主なメリットは次のとおりです。
- 自宅から送信する映像が1本で済む
- 上り速度の消費を抑えられる
- OBSの設定を比較的簡単にできる
- 配信先を追加しやすい
- PC側の処理負荷を抑えやすい
上り速度が10~20Mbps程度しか出ない場合でも、クラウド経由なら1080p配信できる可能性があります。
クラウド経由のデメリット
一方で、次のようなデメリットがあります。
- 無料プランでは画質や配信先に制限がある
- サービスによってはロゴが表示される
- クラウドサーバーの障害に影響される
- 配信先ごとに細かく画質を変えにくい
- 数秒程度の遅延が追加される場合がある
6Mbpsの映像をそのままYouTubeとTwitchへ分けて送ると、YouTube側も6Mbpsになります。
YouTubeには高画質で送り、Twitchには6Mbpsで送る設定もあります。ただし、その場合は配信先別のトランスコードに対応したサービスやプランが必要です。
直接配信とクラウド経由のどちらがおすすめか
上り速度とPC性能に余裕があるなら、YouTubeとTwitchへ直接送信する方法が向いています。
直接配信がおすすめの人
- 実測30Mbps以上の上り速度がある
- YouTubeとTwitchで別々の画質を設定したい
- YouTube側の画質をできるだけ高くしたい
- クラウドサービスの利用料金を払いたくない
- 配信設定を細かく管理したい
直接配信なら、YouTubeを12Mbps、Twitchを6Mbpsにするなど、配信先に合わせて設定できます。
ただし、異なる解像度やビットレートで複数の映像をエンコードすると、PCへの負荷が増える可能性があります。OBSでは、解像度やフレームレートを下げるとエンコード負荷を減らせます。ハードウェアエンコーダーを使えば、CPUの負担を専用のエンコード回路へ移しやすくなります。
クラウド経由がおすすめの人
- 上り速度が10~20Mbps程度
- 配信設定を簡単にしたい
- 複数サイトへ同じ画質で配信する
- PCへの負荷をできるだけ抑えたい
- 将来的に配信先を増やす予定がある
同じ映像をYouTubeとTwitchへ送るだけなら、クラウド経由のほうが必要な上り速度を抑えやすくなります。
同時配信では回線速度より安定性が重要
スピードテストで100Mbps以上出ていても、通信が一時的に途切れる回線ではライブ配信は安定しません。
ライブ配信では、瞬間的な最高速度よりも、配信中に一定の速度を維持できることが重要です。
Twitchも、画質を限界まで高めるより、安定した配信を優先するよう案内しています。接続が限界に近い場合は、ビットレートを200~500kbps下げるだけでも安定することがあります。
配信が途切れる場合は、OBSのドロップフレームの原因が回線とPCのどちらにあるのか確認してください。
有線LANで接続する
可能であれば、配信PCとルーターは有線LANでつなぎましょう。
Wi-Fiは、電波干渉や壁・家具、ほかの端末の通信などの影響を受けます。速度が十分でも、通信が一時的に乱れるとOBSでドロップフレームが発生することがあります。
同時配信では通常配信より多くの帯域を継続的に使用するため、有線LANのほうが安定させやすくなります。
配信する時間帯に速度を測る
上り速度は、実際に配信する時間帯に測定してください。
昼間に100Mbps出ていても、夜間は回線混雑によって30Mbps以下になる可能性があります。
1回の測定結果だけで判断せず、次のように複数回確認しましょう。
- 配信予定時刻の少し前に測定する
- 5~10分間隔で複数回測定する
- 最も低かった上り速度を基準にする
- 可能なら30分以上のテスト配信を行う
YouTubeも、実際の配信に近い映像や音声を使い、本番前にテストすることを推奨しています。
実際の配信時間帯に複数回測っても必要な上り速度を保てない場合は、回線の見直しも検討しましょう。OBSの設定だけでは解決できない場合があります。同時配信に向いた回線の条件と具体的な候補は、「ライブ配信・ゲーム配信におすすめの光回線」で比較しています。
ほかのアップロードを停止する
同時配信中は、次の処理を止めておきましょう。
- Google DriveやOneDriveの同期
- 動画ファイルのアップロード
- ゲームやソフトのアップデート
- スマートフォンの写真バックアップ
- NASへのデータ転送
- 同居人による大容量ファイルの送信
ダウンロードだけでなく、別の端末からのアップロードも配信に影響します。
上り速度が足りない場合の対処方法
下り速度は速いのに上り速度だけ不足する場合は、光回線の上り速度だけ遅くなる原因と対処法も確認してください。
配信ビットレートを下げる
まず試したいのが、配信ビットレートを下げる方法です。
たとえば、Twitchのビットレートを6,000kbpsから5,500kbpsへ下げるだけでも、通信に余裕ができます。
ただし、ビットレートを極端に下げると、動きの激しい場面では映像が乱れやすくなります。
1080p・30fpsに変更する
60fpsが必須でない配信では、1080p・30fpsへ変更する方法があります。
雑談や講義、作業配信、イラスト制作など、画面の動きが少ない配信なら30fpsでも大きな問題はありません。
YouTubeとTwitchへ個別送信する場合、1080p・30fpsなら実測25Mbps程度が目安です。
720p・60fpsへ変更する
ゲームの滑らかさを優先したい場合は、1080p・30fpsよりも720p・60fpsが適していることがあります。
720p・60fpsで直接同時配信する場合は、実測20Mbps程度あれば安定させやすくなります。
特にスマートフォンで見るユーザーが多い場合は、720pでも十分に見やすい映像になります。
クラウド型サービスを利用する
上り速度が20Mbpsを下回る場合は、クラウド型の同時配信サービスが有力です。
自宅から送る映像を1本にできるため、直接同時配信するよりも上り帯域を節約できます。
光回線へ変更する
ホームルーターやモバイル回線は、時間帯や電波状況によって上り速度が大きく変わることがあります。
定期的にYouTubeとTwitchへ同時配信するなら、上り速度が比較的安定しやすい光回線が向いています。
同時配信だけを目的に、10ギガ光回線を契約する必要はありません。1080p・60fpsの同時配信でも、安定して30Mbps以上出ていれば対応できます。
一般的な1ギガ光回線でも、十分な速度が出ていれば問題なく配信できます。
回線の乗り換えを考えているなら、ライブ配信におすすめの光回線の選び方も参考にしてください。
Twitchで同時配信するときの注意点
Twitchでは、YouTubeなどの別サービスとの同時配信が認められています。
ただし、いくつか条件があります。Twitchでの視聴体験を、ほかのサービスより意図的に低下させてはいけません。Twitchの視聴者を別サイトの同時配信へ誘導することもできません。また、他サイトのチャットをTwitchの配信画面へ統合しないことも条件です。独占契約がある場合は、その契約内容を確認する必要があります。
YouTubeだけを高解像度にして、Twitchを極端に低画質にする設定は避けましょう。基本的には両方で同じ解像度とフレームレートを使用し、各サイトの推奨範囲内でビットレートを調整するのが安全です。
自分がコメントを確認するために、複数サイトのチャットをまとめるツールは使えます。ただし、統合したチャットをTwitchの配信画面上に表示する場合は、ガイドラインに注意してください。
YouTubeとTwitchの同時配信に関するよくある質問
上り速度10Mbpsでも同時配信できますか?
クラウド型の同時配信サービスを使えば、配信できる可能性があります。
PCからYouTubeとTwitchへ直接送る場合、10Mbpsでは1080p配信は厳しくなります。720p・30fpsへ下げるか、クラウド型サービスを利用するのがおすすめです。
上り速度20Mbpsで1080p・60fpsの同時配信はできますか?
同じ6Mbpsの映像を2サイトへ送る方式なら、配信できる可能性があります。
ただし、ほかの通信が発生すると上り帯域が不足しやすくなります。そのため、余裕のある環境とはいえません。
YouTubeを12Mbps、Twitchを6Mbpsに分けて配信する場合は、30Mbps以上を推奨します。
1ギガ光回線で同時配信できますか?
実測の上り速度が30Mbps以上で安定していれば、1ギガ光回線で十分です。
回線の最大速度が1Gbpsでも、実際の速度や安定性はさまざまな条件で変わります。回線、プロバイダ、ルーター、接続方式、時間帯などの影響を受けます。
契約上の最大速度ではなく、実際に配信する時間帯の測定結果で判断してください。
10ギガ光回線は必要ですか?
YouTubeとTwitchへの同時配信だけなら、10ギガ光回線は基本的に必要ありません。
1080p・60fpsで個別送信しても、必要な上り速度は30Mbps前後です。
10ギガ回線が役立つのは、大容量ファイルのアップロードなども同時に行う場合です。クラウドバックアップや、複数人による高画質配信を同時に行う場合も当てはまります。
4K配信や家族の大容量通信も同時に行う場合は、10ギガ回線がライブ配信に向いている理由も確認してみてください。
まとめ
YouTubeとTwitchへ1080p・60fpsで同時配信する場合、実測の上り速度は30Mbps以上を目安にしましょう。
同じ6Mbpsの映像を2サイトへ直接送るだけなら、20Mbps程度でも対応できます。ただし、YouTubeを12Mbps、Twitchを6Mbpsに分けて送る場合は、最低でも約24Mbps必要です。安定性を重視するなら、30Mbps以上が目安になります。
上り速度が足りない場合は、次の方法が有効です。
- クラウド型の同時配信サービスを利用する
- 1080p・30fpsへ下げる
- 720p・60fpsへ下げる
- 配信ビットレートを下げる
- 有線LANで接続する
- ほかのアップロードを停止する
同時配信では、最高速度よりも安定性が重要です。配信中に必要な速度を維持できるかを確認しましょう。
実際の配信時間帯に速度を測り、必要なビットレートに対して30%以上の余裕を確保しておきましょう。
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