ホームルーターでライブ配信はできる?WiMAX・home 5Gなどを比較
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最終更新日:2026年9月12日
光回線の工事ができない場合は、コンセントに挿すだけで使えるホームルーターが候補になります。
ホームルーターでもライブ配信はできます。ただし、安定性を重視するなら光回線のほうがおすすめです。
ホームルーターは基地局から電波を受信するため、時間帯や設置場所によって速度が変わりやすいからです。
配信で特に確認したいのが「上り速度」です。必要な速度を配信中も安定して保てるかを確認しましょう。
この記事では、ホームルーターで配信できるかを判断する方法と、WiMAX、home 5G、SoftBank Air、Rakuten Turboの違いを解説します。
ホームルーターでも配信できるが、安定性なら光回線
ホームルーターでも、十分な上り速度を安定して保てればYouTubeやTwitchで配信できます。
目安として、720pなら上り10Mbps前後、1080pなら20Mbps以上を安定して確保できると使いやすくなります。
ただし、速度測定で一度だけ20Mbps出ても、十分とは限りません。
昼は30Mbps出ていても、利用者が増える夜には10Mbps以下まで落ちることがあります。
最大速度を見るよりも、「実際に配信する時間帯の最低速度」を確認することが大切です。
| 使い方 | ホームルーター | 光回線 |
|---|---|---|
| 雑談・ラジオ配信 | ○ | ◎ |
| 720p配信 | ○ | ◎ |
| 1080p配信 | △~○ | ◎ |
| ゲーム配信 | △ | ◎ |
| 毎日長時間配信 | △ | ◎ |
| 工事できない | ◎ | △ |
| すぐに使いたい | ◎ | △ |
工事できないならホームルーター、安定性を優先するなら光回線と考えると選びやすいです。
毎日配信する人や、ゲーム配信を安定させたい人は、以下の記事も参考にしてください。
ライブ配信に必要な上り速度
ライブ配信では、下り速度より「上り速度」が重要です。
上り速度とは、パソコンからYouTubeやTwitchへ映像を送るときの通信速度です。
YouTube公式が示しているH.264の推奨映像ビットレートは、次のとおりです。
| 配信設定 | 推奨ビットレート | ホームルーターで確保したい上り速度 |
|---|---|---|
| 720p・30fps | 4Mbps | 8~10Mbps以上 |
| 720p・60fps | 6Mbps | 12~15Mbps以上 |
| 1080p・30fps | 10Mbps | 20Mbps以上 |
| 1080p・60fps | 12Mbps | 24Mbps以上 |
| 1440p・60fps | 24Mbps | 48Mbps以上 |
| 4K・60fps | 35Mbps | 70Mbps以上 |
ホームルーターでは、推奨ビットレートと同じ上り速度が出ているだけでは余裕がありません。
例えば1080p・60fpsを12Mbpsで配信するなら、最低でも24Mbps程度を安定して確保したいところです。
Twitchでは、1080p・60fpsなら6,000kbpsなどが目安になります。
ホームルーターで初めて配信するなら、まず720pから試すと失敗しにくくなります。
上り速度別|ホームルーターで配信できるか判断する
| 最低上り速度 | 配信の目安 |
|---|---|
| 6Mbps未満 | 長時間配信はおすすめしにくい |
| 6~8Mbps | 720p・30fpsを低めのビットレートで試す |
| 8~12Mbps | 720p・30fpsが候補 |
| 12~20Mbps | 720p・60fpsが候補 |
| 20~25Mbps | 1080p・30fpsが候補 |
| 25Mbps以上で安定 | 1080p・60fpsも候補 |
ここで基準にしたいのは、最高速度ではありません。
何度か測定した中で、一番低かった上り速度を基準にしてください。
例えば42Mbps、35Mbps、8Mbpsだった場合、平均は約28Mbpsです。
それでも最低速度は8Mbpsなので、12Mbpsの映像を安定して送り続けるのは難しくなります。
ホームルーターで配信できるか確認する3つのポイント
① 配信する時間帯の最低上り速度
ライブ配信では、最高速度よりも最低速度を重視します。
OBSを6,000kbpsに設定している場合、配信中は約6Mbpsのデータを送り続けます。
途中で上り速度が5Mbpsまで下がると、必要なデータを送り切れなくなります。
その結果、映像が止まったり、ドロップフレームが発生したりします。
ホームルーターでは、設定するビットレートの2倍程度の最低上り速度を確保しておくと安心です。
② 速度が大きく変動しないか
速度測定で上り50Mbpsと表示されても、それだけで配信に向いているとは判断できません。
配信中に速度が大きく落ちないことが大切です。
OBSでドロップフレームが増える場合は、設定したビットレートを維持できていない可能性があります。
詳しい原因は、以下の記事でも解説しています。
③ 自宅で5Gを安定して受信できるか
住所が5Gエリアに入っていても、室内で必ず5Gにつながるとは限りません。
同じ部屋でも、奥では4G、窓際では5Gにつながる場合があります。
ホームルーターは、実際に使う部屋で通信状態を確認することが大切です。
主要ホームルーター4社を比較
配信用として候補になる主なホームルーターは、次の4サービスです。
| サービス | 月額料金 | 端末価格 | 最大上り速度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| WiMAX | 5,280円 | 33,220円 | 286Mbps | 契約前に試せる |
| ドコモ home 5G | 5,280円 | 73,260円 | 218Mbps | ドコモ回線 |
| SoftBank Air | 5,368円 | 95,040円 | 非公開 | セット割あり |
| Rakuten Turbo | 4,840円 | 41,580円 | 218Mbps | 楽天回線 |
※2026年8月2日時点。割引適用前の金額を含みます。
表にある最大上り速度は、実際に出る速度を保証する数字ではありません。
ライブ配信では、最大速度の順位より自宅での実測値を優先しましょう。
配信目的ならどのホームルーターがおすすめ?
ホームルーターは、住所によって通信品質が変わります。
すべての人に共通する「絶対の1位」があるわけではありません。
契約前に試したいならWiMAX
WiMAXの大きな特徴は、Try WiMAXを利用できることです。
対象端末を15日間無料で借りて、自宅の電波や通信速度を確認できます。
ライブ配信では、実際に使う場所で試せることが大きなメリットです。
- 配信する部屋で5Gにつながるか
- 平日の夜に上り速度が出るか
- 休日の夜に速度が落ちないか
- LANケーブルで接続できるか
- OBSで10~30分配信して問題がないか
最大286Mbpsという数字だけで選ばず、実際に出る速度で判断しましょう。
ドコモの電波が強いならhome 5G
スマートフォンでドコモ回線が安定している地域なら、home 5Gも候補になります。
home 5G HR02は5Gで上り最大218Mbpsです。2.5Gbps対応のLANポートも搭載しています。
ただし、登録した設置場所以外では利用できません。
周辺でドコモがつながるという理由だけで決めず、実際に配信する時間帯の速度を確認しましょう。
SoftBank・Y!mobile利用者ならSoftBank Airも候補
SoftBankやY!mobileを使っている場合は、セット割も含めて比較できます。
Airターミナル6はWi-Fi 7に対応し、下り最大2.7Gbpsです。
ただし、公式ページには上り最大速度が明確に掲載されていません。
ライブ配信に使うなら、最大速度より自宅での上り実測値を確認してください。
端末価格は95,040円です。48カ月の月月割で、端末代相当の割引を受けられます。
途中で解約すると、残りの端末代が残る場合があるので注意しましょう。
楽天回線が強い地域ならRakuten Turbo
Rakuten Turboは、楽天回線の5Gと4G LTEを利用します。
月額料金は4,840円です。5G接続時の上り最大速度は218Mbpsです。
申し込み前にRakuten Turbo専用のエリアを確認してください。
スマートフォン向けの楽天モバイルとは、利用できるエリアが完全に同じではありません。
契約前に必ず配信テストをする
ホームルーターは、同じサービスでも住所によって通信状態が大きく変わります。
可能であれば、本契約する前に実際の環境で配信テストを行いましょう。
朝・夜・休日に速度を測る
速度測定は1回だけでは不十分です。
- 平日の朝
- 平日の昼
- 平日の20~24時
- 休日の昼
- 休日の20~24時
実際に配信する曜日と時間帯を中心に測定してください。
平均値ではなく、一番低かった上り速度を記録しておきましょう。
パソコンとはLANケーブルで接続する
配信用PCは、できるだけホームルーターとLANケーブルで接続しましょう。
有線にすると、宅内Wi-Fiが原因で通信が不安定になる可能性を減らせます。
有線接続でも不安定なら、基地局までの通信などに原因がある可能性が高くなります。
10~30分のテスト配信をする
速度測定で十分な結果が出ても、実際の配信が安定するとは限りません。
YouTubeの限定公開などを使って、実際に映像を送信してみてください。
数分で終わらせず、10~30分程度はテストするのがおすすめです。
- 実際にゲームを動かす
- マイクで話す
- ゲーム画面とカメラを表示する
- 本番と同じビットレートにする
- 家族が回線を使う状況も試す
ホームルーター向けOBS設定の目安
OBSは、測定した中で一番低かった上り速度を基準に設定します。
| 最低上り速度 | 解像度・fps | 映像ビットレート |
|---|---|---|
| 6Mbps未満 | 長時間配信は非推奨 | - |
| 6~8Mbps | 720p・30fps | 2,500~3,000kbps |
| 8~12Mbps | 720p・30fps | 3,000~4,000kbps |
| 12~20Mbps | 720p・60fps | 4,500~6,000kbps |
| 20~25Mbps | 1080p・30fps | 6,000~10,000kbps |
| 25Mbps以上で安定 | 1080p・60fps | 配信サイトに合わせる |
25Mbps以上出ていても、時々10Mbpsまで落ちるなら1080p・60fpsは避けたほうが安全です。
OBSの基本設定例
| 設定項目 | 目安 |
|---|---|
| レート制御 | CBR |
| キーフレーム間隔 | 2秒 |
| エンコーダー | NVENC・AMD HW・Quick Sync・x264など |
| 音声ビットレート | 128~160kbps |
| プロファイル | High |
| Bフレーム | 2 |
OBSの細かい設定を調整する前に、まず回線そのものが安定しているか確認してください。
ホームルーターで配信が止まるときの対処法
ホームルーターを窓際へ移動する
ホームルーターは、置く場所によって通信状態が変わります。
部屋の奥や床ではなく、窓際や少し高い場所を試してください。
- 部屋の奥
- 床への直置き
- 金属ラックの中
- テレビや電子レンジの近く
- 水槽の近く
- 周囲を物で囲んだ場所
数十センチ移動するだけでも、通信状態が変わることがあります。
Wi-FiではなくLANケーブルを使う
Wi-Fiで配信している場合は、まず有線接続へ変更してください。
宅内Wi-Fiの電波干渉を減らせるため、不安定になる原因も切り分けやすくなります。
映像ビットレートを下げる
ドロップフレームが出る場合は、ビットレートを少しずつ下げてみましょう。
6,000kbpsで不安定なら、5,500→5,000→4,500kbpsのように下げながら確認します。
それでも安定しない場合は、解像度やフレームレートも下げます。
クラウド同期やアップロードを止める
配信中にほかのアップロードが動くと、上り回線を取り合ってしまいます。
- OneDrive
- Google Drive
- Dropbox
- iCloud
- 動画アップロード
- オンラインバックアップ
- 防犯カメラのクラウド保存
配信前は不要な同期やアップロードを止めておきましょう。
OBSの動的ビットレートを使う
OBSには、通信が混雑したときにビットレートを下げる機能があります。
一時的に速度が落ちたときでも、配信が切れるのを防ぎやすくなります。
ただし、回線そのものを速くする機能ではありません。
ホームルーターより光回線がおすすめな人
次の条件に当てはまる人は、ホームルーターより光回線が向いています。
- 毎日長時間配信する
- 仕事として配信する
- 1080p・60fps以上で配信する
- FPSや格闘ゲームを配信する
- YouTubeとTwitchへ同時配信する
- 家族も同じ回線をよく使う
- OBSのドロップフレームをできるだけ避けたい
特にゲーム配信や毎日の長時間配信では、安定性の高い光回線のほうが向いています。
ホームルーターは、基地局までの通信に無線を使います。そのため、Pingや速度が変動しやすくなります。
配信向けの光回線は、以下の記事で比較しています。
よくある質問
ホームルーターでYouTube配信はできますか?
できます。ただし、十分な上り速度を配信中ずっと維持できることが条件です。
上り10Mbpsあれば配信できますか?
720p・30fps程度なら候補になります。
ただし、10Mbpsから大きく下がる時間があると、配信が不安定になる可能性があります。
Wi-Fi接続でも配信できますか?
できますが、配信用PCはLANケーブルでつなぐことをおすすめします。
有線接続にすると、宅内Wi-Fiが原因で通信が不安定になる可能性を減らせます。
最大上り速度が高いホームルーターを選べば安心ですか?
最大速度だけでは判断できません。
実際に配信する場所と時間帯で、上り速度が安定しているか確認してください。
まとめ|ホームルーターは自宅で試してから決める
ホームルーターでも、十分な上り速度を安定して維持できればライブ配信できます。
ただし、住所や建物、設置場所、時間帯によって通信状態は大きく変わります。
ホームルーターは「最大速度」ではなく、自宅で実際に配信できるかで選びましょう。
選ぶときは、次の順番で確認すると失敗しにくくなります。
- 提供エリアを確認する
- 実際の設置場所で電波を確認する
- 配信時間帯に何度か速度を測る
- 最低上り速度に合わせてOBSを設定する
- LANケーブルでテスト配信する
- ドロップフレームを確認する
工事ができず、契約前に試したい場合はWiMAXが候補になります。
毎日長時間配信する人や、ゲーム配信の安定性を重視する人は、光回線を優先して検討しましょう。
ホームルーターで不安定なら、OBS設定だけで無理に対応せず、回線そのものを見直すことも大切です。
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